2005-01-01から1年間の記事一覧
beyond color, beyond creed we are, one nation under the groove……peace ! (『last night in tokyo』, incognitoより) インコグニートの1996年に日本で行われたライブ盤より。 最後の最後、「Still a friend of mine」の後にBlueyが 一人でマイクを持っ…
Q1: 映画について何らかの文章を書くことには、 一体どんな意味があると考えますか? A1: 当惑して何をしていいのかわからなくなっている若い監督に、 大丈夫、君は孤独ではないのだからと声をかけてあげることは、 どの時代にも必要だと思います。 そ…
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「渡良瀬橋」は名曲だが、それは曲のせいだけではない。 松浦亜弥のカバーは、そのことを明らかにする。森高千里は、デビューの頃でこそ「非実力派宣言」などという ケバケバしい言葉で自分を表現していたが、 キャリアを重ねるうちに、単に「非実力派」とし…
ここ数ヶ月かかずらっていた案件がひとまず片付いた (実は先延ばしになっただけだが)。 そしてタイミングよく注文していた本が届く。 四方田犬彦……次の七冊。 『大好きな韓国』 『心ときめかす』 『アジアのなかの日本映画』 『黄犬本』 『星とともに走る…
『COWBOY BEBOP』、『アニマトリックス』の渡辺信一郎監督の HIP HOP時代劇アニメ。 舞台は江戸時代、ブレイクダンスで人を斬り、 演出はHIP HOP……。 コンセプトを耳にしたときは、その企画自体に疑問を感じたが、 その心配は杞憂だった。 というのも、この…
なぜ日本でこれだけ漫画が発達したのか? ――それは日本以外の国に手塚治虫がいなかったからだ。 確かこれは関川夏央の『知識的大衆諸君、これもマンガだ!』*1 に書いてあったことだが、その通りなのだろう。 『ばるぼら』は面白かった。 一話完結で毎回エン…
左多里さんの新刊。 『ダーリンは外国人』があまりに面白かったので、 以後、左多里さんの新刊はチェックすることにしている。 料理教室を開いていた母親に簡単料理を教わり、実際に作ってみる漫画。 料理は母の小栗一江さんで、レシピ付き。 ちらっとみたレ…
桂正和の作品には、二つの傾向があると思うんだな。 一つは「ヒーローもの」で、もう一つは「美少女もの」。 「ヒーローもの」ってのは『ウイングマン』や『ヴァンダー』がそうで、 「仮面ライダー」とか「ギャバン」「サンバルカン」などの、 タイトルに「○…
メイキングに惹かれる。DVDに監督インタビューなどが収録されていると、 それがあまり興味がない作品のものでも絶対みてしまう。 それは映画に留まらなくて、音楽なら録音風景、 読み物だったら自著解説のインタビューという風に、 ジャンルにこだわらな…
1967年にこんな演奏があったことを知ったのは2003年のこと。 驚いた。 レコードも罪深いなあ。 ジョン・コルトレーン・クインテットがこんなサウンドだったなんて 『惑星空間』聴いてもメディテーション聴いても ビレッジバンガードアゲイン聴いてもクルセマ…
「講談社漫画賞落選!!!!」という帯のコピーにまず笑った。 今回は講談社漫画賞はダメだったかもしれないけど、 きっといずれ受賞するよ。 だってこの漫画はとても面白いから。 まあ、その面白さがちょっと問題なんだけど。 今日はそれについて書こうと思う。…
ぼくがはっきりと堤幸彦の名前を意識したのは、 『池袋ウエストゲートパーク』という疾走感に満ちたドラマだったから、 実は『ケイゾク』の演出が堤幸彦だっていうのは後から気づいたことになる。 この「雑誌」は、テレビシーズンが終わり、人気があったので…
西原の「叙情グループ」の作品。 「叙情グループ」というのはぼくが勝手にそう呼んでいるだけで、 『はれた日は学校をやすんで』や『ぼくんち』などの作品を指す。 その反対は「激情グループ」で、 『まあじゃんほうろうき』や『鳥頭紀行』など。 ぼくは『ぼ…
NONA REEVESが好きだ。 といっても、このバンドはほとんど知られていない。 大抵、「NONA REEVES」が バンドの名前であることから説明しなくちゃいけない。 NONA REEVES――ノーナ・リーヴスと読む――は、 西寺郷太(vo.)、奥田健介(g.通称オッケン)、小松茂(…
[LIST]の各項目からの各記事が、 いちいち新しいウインドウを開かずにリンクできるように修正。 HTMLの書き方が分からなかったら、 ブラウザの「表示」の「ソース」を開けばいいのだ。 それをみて修正した。 実はこれも山形浩生の『コンピュータのきもち』に…
いま、日本はいろんなところで閉塞感がただよっている。 それは各種の領域で、 人々が自分のことば世界に閉じこもっているのも一因だ。 官僚は官僚語だけで話し、そこから出てこようとしない。 外交コミュニケーションの下手さ加減は言うべきにも非ず。 オー…
No overdubs or repairs done on this album. I am proud of this album, because it shows our concept of making music. Walking on stage with only an electronic beat as the basic element in a song. It leaves it all up to us to create spontaneou…
ルパン三世 天使の策略~夢のカケラは殺しの香り~ [DVD]出版社/メーカー: バップ発売日: 2005/10/21メディア: DVD クリック: 11回この商品を含むブログ (10件) を見る夏恒例! のルパンシリーズ。 特にアニメ好きでなくてもルパンは観る、という人は多いだろ…
怒りついでにもう一つ。 最近いろいろなところで紹介されているこの漫画を読んだ。 しかし、これまた期待ハズレ。 傾向としては、最近よくある、 「うんちく系エンターテイメント」だが、はっきりいって技術不足。 漫画の知識は恐ろしくありそうだし、 漫画…
和田誠と村上春樹による、計26人のジャズマンのイラスト+エッセイ集。 元々は和田誠の個展「JAZZ」、「SING」に展示されたものに 村上春樹がエッセイを付けたものらしい。 選んだミュージシャンがなかなか通好みである。 ロリンズもコルトレーンもクリフ…
「著者紹介」より。 本名、丸田良昭。鳥取県倉吉市出身。 13歳からサックスを吹き始め、1966年より故阪口新氏に師事。 1973年東京芸術大学音楽学部器楽科卒業、 1976年ボストンのバークリー音楽院卒業後同校で一年半教鞭をとる。 1979年には名門ライオネル・…
ジャズ、ブラジル音楽に黒人音楽、そして2STEPへの 大沢伸一の情熱と才能が爆発した一枚。 本人自身「好きな音楽にこれまでの恩返しをした」と語る通り、 それまでの大沢伸一の仕事の集大成でもある。 このアルバムはヒットし、世間的に彼の名前が広く…
浅野いにおとの出会いは、ヴィレッジ・ヴァンガード。 山積みとなった『素晴らしい世界』(1)が、 過剰な紹介ポップでベタ褒めされており、 ヴィレヴァンに来ると購買欲を刺激されてしまう私は、 ろくに中身を確かめもせずに購入した。結果は大当たり。 し…
#1 Can only Super Size when asked. (聞かれたらスーパーサイズにする) #2 Can only eat food from McDonald’s …water included. (水を含め、口にするものはすべてマクドナルドの製品だけにする) #3 Has to eat everything on the menu at least …
ポエム界に驚異の大型新人現れる!! 当今詩人衝撃デビュー! 帯のアオリ文句につられて古書店で購入。 「サンタモニカの朝に」 不安だらけの 人生だから ちょっと足を止めて 自然に語りかけてみる「元気ですかーっ!」自然は何も 言わないけれど ただ優しく …
『BECK』の物語としての推進力は、 世界から拒絶されたときの「絶望」と、 そしてそれをバネとして成長するときの「高揚」とが 交互に訪れるところにある。 その配置のされ方は実に巧妙だ。 流れでみれば23巻は「高揚」の訪れのはずだが、 私はむしろ「…
『千と千尋の神隠し』の公開にあわせた宮崎駿の特集号。 特に期待して購入したわけではない。 古書店で安く売られており、竹中直人のインタビューが載っていたので購入した。 ところが、これがなかなかの掘り出し物だった。 以下、面白かったところを引いて…
Jazz is the Teacher, Funk is the preacher. 「ハーモロディックス理論」は、最近では専ら菊地成孔の批判の対象となっているが、上の言葉は、その提唱者であるオーネット・コールマンの門下生の中で一番の出世頭、ジェイムス・ブラッド・ウルマーの曲名であ…
長谷川京子が表紙だったので購入。 ……いや、ハセキョーは好きだが、さすがにそこまで好きではないので、 買おうかどうかしばし迷ったが、菊地成孔の特集もあったので結局購入した。 長谷川京子はやはり美しい。 インタビューはどうってことない内容で、特に…