2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『ロックはどうして時代から逃れられないのか』、渋谷陽一、ロッキング・オン、1996

ぼくらの世代にとって、渋谷陽一は実に有用な存在だ。 というのも、ぼくらの世代はロックの揺籃期〜青年期を同時代体験できず、 そのため、ある程度教養主義的に時代を遡って「勉強」しなければ「ロック史」の全体像を把握できない世代だからだ。*1 『ロック…

『存在の耐えられない軽さ』、ミラン・クンデラ、1984、集英社

10代のころ、「本を読む」というのは「小説を読む」ことだったが、 最近はほとんど小説を読まなくなった。 この読書傾向の変化は意識的なものではなくて、興味の赴くままに本を選んでいるだけ。 いまのぼくは、物語の筋を追うことよりも知識に飢えている。 …

[book] 『ご臨終メディア』、森達也・森巣博、集英社新書、2005年

森達也の名前に引かれて手に取る。 題名どおり、メディア批判の対談。 主に、メディアに携わることの責任の重さ、 そしてこの責任に現在のメディアが無自覚なことに対する批判が述べられている。 森巣博が少々直情的で安易な論旨を述べるのが気になったが、…

『プラネット・テラー in グラインドハウス』、監督ロバート・ロドリゲス

タランティーノの新作! と期待して借りたところ、中身は『プラネット・テラー』。 『デス・プルーフ』を借りたつもりが、棚の隣に並べてあったのか、 間違って手にとってしまったようだ。 どうせグラインドハウスは2本とも観るつもりだったから構わない (…