2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

朝食

生活のリズムは人それぞれ。 自分に合ったサイクルを守ることが大事なのだと思います。 朝食 小沢昭一さんは午前4時くらいに就寝、11時くらいに起床という生活だったようです。もう朝ではないので朝食とは言わず、第一食事、第二食事、第三食事と呼んでいる…

『日本一のホラ吹き男』

「日本一のホラ吹き男」はいいとして・・・ 「ゴリガン男」って、どういう男のことをいうんですか? 見当もつかない…… ゴリゴリ、ガンガン進めるモーレツ男のこと? 『日本一のホラ吹き男』 植木等の映画『日本一のホラ吹き男』の意味は 日本一の + ホラ吹…

ロールス・ロイス

うーん、自分でもびっくりするくらい、車にこだわりはないんです。 走って、止まって、曲がればいい。 ロールスロイス 世界一の高級車といえばロールスロイスであろう。どれほどの名車であろうとも、商品であるからにはキャッチフレーズが必要。 At 60 miles…

同時通訳:「私は…を思い出した」と「I remembered that …」の陥穽

喋る分にはあまり気になりませんが、文章で読むと気になります。 これなんかその典型。話すように書いているのでしょう。 同時通訳:「私は…を思い出した」と「I remembered that …」の陥穽 ぼくは、貧しい私生児だったために、恵まれぬ青春時代をすごし、結…

食べたお皿

食べたお皿 日本語と英語の構造の違いで苦労するものの例題に「食べたお皿」があります。たとえば 「食べたお皿は流しに運んでください」 これがとっさに言えないのです。手元の和英辞典には用例がありません。 「死体を埋めたシャベルが発見された」、「そ…

ネックレス

ネックレス びわ湖を包囲するかのように店舗を広げている大型スーパーはそれを「琵琶湖ネックレス構想」と呼んでいるそうです。 首飾りのnecklace のイメージなのでしょうが、英語を離れて日本語で読み解くと「ネック(障害)+レス(無い)」とも読み解けま…

てんつき

わたしの子どもの頃は、川遊びは日常的ではありませんでした。 今の子どもにとっては、それ以上に非日常的な経験でしょうね。 てんつき 寺田寅彦に『鴫突き』がある。この「珍しい狩猟法」は高知付近の狩猟法で、冬の田んぼで餌をあさっている鴨を、飛び立つ…

0423 時代が要求する

もちろん、芸術作品とその時代は切っても切れない関係にあります。 しかし… 時代が要求する 小林信彦さんは「奇怪な<日本側の戦後検閲>で七年近くおクラ入りしていた不幸な『虎の尾を踏む男達』」が公開されたとこに触れて、「映画はすぐに公開されないと…

0422 『泣いた赤鬼』

0422 『泣いた赤鬼』 友達が悩み苦しんでいる時、どんな言葉をかければよいのだろうか。 濱田康介『泣いた赤鬼』にその答えがあった。 「ドコマデモキミノトモダチ アオオニ」 「いつまでもきみのともだち」でもなく 「何があってもきみのともだち」でもない…

葬式

人との親交は、楽しくもあり、疎ましくもあり。 人と交わるにせよ、遠ざけるにせよ、その選択に後悔のないように。 最近は、そう考えて生きています。 葬式 銀座のバーのマダムがひっそり自ら死を選んだ。その葬儀に訪れた白洲正子は、 和やかな葬儀であった…

ノートブック

ノートブック 漫画家の小林エリカさんは 「最初の一頁に向き合う際のプレッシャーは計り知れない。絶対に失敗できない!」 (Premium 2015 July p.178) と悲壮な覚悟をおっしゃる。 糸綴じノートでは一頁破るとそれと対をなす反対側のページが取れてしまう。…

トンボ

いまの時代は、好奇心を持続させるのにも一苦労なんです。 トンボ トンボが前のトンボの尻に食いついて飛んでいるのをみかけたことはだれにもあるだろう。あれを何と呼ぶのだろうかと思っていたら「タンデム式につながった」というらしいことを寺田寅彦『柿…

「見迎え」と「出送り」

こういう風に、日常の言葉に対して素朴な疑問を抱くところから、ことばのセンスは磨かれていくのでしょう。 見迎え 「見送り」があるのだからその反意語の「見迎え」もあるだろうと期待して、いくつかの国語辞典を開いて見たが出ていない。 ところが、何たる…

アリについての覚書。 蟻 (1) ≪熊谷守一という画家がいて、その人、病気のために外出ができないので庭のアリをずうっと観察しました。そして、気づいたのですよ。アリは左の2番目の足から歩き出すことに。≫(坪内捻転 京都新聞2011.10.2) (2) 大蟻の畳をあ…

子供の世界

子どもの空想の世界は自由です。 横断歩道の白い部分だけ踏んで道路を渡る、とか、 色のついたタイルだけ踏んでよし、踏み外したら海に落下! とか。 子供の世界 寺田寅彦の小品がある。 「気象学者がcirrus と名づけた雲がある。白い羽毛のようなのや、刷毛…

電話ボックス

震災以後、インフラとしての需要が見直されたみたいです。 設置してあるところを思い出せれば安心なので、近所にひとつあるとうれしいです。 電話ボックス 街から電話ボックスがなくなってからどれくらいの年月がたったのだろう。その電話ボックスについての…

骨(こつ)

不勉強ながら、意識したことありませんでした。 そうか、読み方によって意味が違ったんですね。 骨(こつ) かなり前のことだが、ABC朝日放送で、亡くなった三国連太郎さんのお別れ会が近く執り行われるというニュースのなかで、塚本麻理衣女性キャスターが …

主語はなくても文は立つ

そうなんですよ、これも日本語の特徴です。 イタリア語とかでも主語の省略はよくあるし、わかるときは特に書かなくてもいいんですよ。その方が文がスッキリして、十分意味が通るなら、主語は省略しちゃってもいいんです。 主語はなくても文は立つ 昨年12月10…

「すかいらーく」のロゴ

スカイラークのロゴ 4代目ロゴのひばりにはへそが描かれている。その理由として、「外食産業はお客様が生み育ててくれたもの」という考えを忘れないため、ひばりも進化し人格もつけられた。その象徴として『おへそ』が作られた」(『思わず話したくなる ロゴ…

ロで供養 

ロで供養 新聞を開くと目に飛び込んできた。 京の僧侶ら、ロで抑留者供養 (京都新聞2013.7.29) 供養は読経と決まっているのに、口でするなんて聞いたこともない。急いで記事を読むと旧ソ連つまりロシアのことだった。そういえばアメリカ合衆国は米、イギリ…

言い換える

言い換える いささか古い話だが、原発再稼働に関して安倍首相は 「基準に適合と認められた原発は再稼働を進める」 と述べていた。 ところが、2015年8月9日の長崎市記者会見で 「新規基準に適合すると認められない限り再稼働させない」 と言い換えた。(京都新…

難民ら

難民ら 鴨下信一著『昭和のことば』には、 「難民らがテント村を出て村に押しかけ…」 のニュースを聞いて 「いきなり頭を殴られたような気がした」 とある。その理由は、「難民ら」は「お前ら」「貴様ら」のように乱暴な言い方だからと述べている。私もそう…

辞書活用法

辞書活用法 向田邦子は、国語辞書を引くと、「恋女房」と「子芋」が並び、「手文庫」と「出臍」、「恋愛」と「廉価」が並んでいる。「結婚」の隣に「血痕」がならんでいてドキッとすると書いている。 この隣りあわせは、本屋の棚に並ぶ本の隣り合わせ、さら…

吉田茂逸話

吉田茂逸話 これもあちこちで引用される話のひとつだから、へえ~、初めて聞いたという人は、読書量がたりない。 戦後すぐの食糧不足の時、マッカーサーに食糧の提供を吉田茂が頼んだ。米がどの位必要かを尋ねられて350万トン。実際には170万トンで足りた。…

通り越した先には何があるのか

通り越した先には何があるのか ノーベル平和賞を与えられた米国オバマ大統領は核実験を行った。 それだけに今回の核実験は、失望を通り越して、強い憤りをもたらしている。 (投稿 奥村正男 67 京都新聞 2010.10.19) これももう一昔前のことですが、松本龍…

あいまいな解釈を許す形容詞句の位置

あいまいな解釈を許す形容詞句の位置 養護教諭によるいじめの早期発見件数は16~18年度の間に小学校で年7件から53件へ、中学校で12件から48件へそれぞれ増加。子どものこころのSOSのキャッチにつなげている。(京都新聞2019.12.25) 形容詞句の後に名詞が複…