2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『THE ゴルゴ学』、ビッグコミック特別編集プロジェクト

『ゴルゴ13』には、単行本未収録の話がある。 第237話、第245話、第266話、増刊32話の4話だ。 その事実をこの本で知った。 その他にも、オフィシャルブックと名乗っているだけあって、 『ゴルゴ13』についてあらゆるデータが網羅されている。 しかし、その…

『サイゾー』2006年6月号、INFOBAHN

世の中には相性というものがある。 ぼくにとって、「サイゾー」という雑誌は相性がよすぎる雑誌だ。 もともとこの雑誌を買い始めたのは、 押井守と山形浩生の連載があったからだけど、 今号はすごかった。 というのも、大谷能生の「東京サーチ&デストロイ」…

『王立宇宙軍 オネアミスの翼』、ガイナックス

先日、偶然つけた「BSアニメ夜話」でこのアニメを特集しており、 つい懐かしくなってDVDを借りてきて観た。 いい話だとは思う。 大仰な使命感など抱いていない人間が、 一人の女性に恋することによって少しずつ成長していく過程が、 80〜90年代の空気感…

『エイリアン』〜『エイリアン4』

『エイリアン』が名作だってことに疑いの余地はない。 というのも、このフィルムはSF・ホラーの佳作でありながら、 レイプへの恐怖を描いた作品だからだ。 H.R.ギーガーによるエイリアンのデザインは もちろん男根をイメージしたもので、 エイリアンの卵が…

『LIVE AT CAFÉ PRAGA』Steve Grossman, 1990

カムバック後のグロスマンが好きだ。 今から10年以上前にHMV店内でグロスマンを聴いたとき、 ぼくは反射的に「Now Playing」のアルバムを手にとった。 それが『Bouncing with Mr.A.T.』。 イタリア、ジェノバの「ルイジアナ・ジャズ・クラブ」のライブ盤…

「ハイウェイ」、くるり

[words] 「ハイウェイ」、くるり『ジョゼと虎と魚たち』が頭から離れない。 くるりのこの曲が仕事中も頭の中で鳴っている。 とりあえず、詞を引いておこう。 (歌詞) ……詞だけみるとあまりよくないな。ジョゼと虎と魚たち(Oirginal Sound Track)アーティス…

『約三十の嘘』、監督大谷健太郎

細かいところまで目が行き届いた、抑制された佳作。 ぼくの好きなフィルムは、そんな感じのものが多い。 『約三十の嘘』はまさにぼくの好みのど真ん中。 愛すべき佳作です。 もともとは土田英生の戯曲なので、極めて舞台色の濃い作品となっている。 鉄道の中…

『ジョゼと虎と魚たち』、監督犬童一心

ジョゼと虎と魚たち(通常版) [DVD]出版社/メーカー: アスミック・エース発売日: 2004/08/06メディア: DVD購入: 5人 クリック: 214回この商品を含むブログ (651件) を見る この映画について、言葉を並べる必要があるのだろうか? 「限りなく繊細で、奇跡的な…

『ホテル・ルワンダ』、監督テリー・ジョージ、2004年、南アフリカ・イギリス・イタリア

やっと観ることができた。 想像していた通り、魂に響く映画だった。 1994年、ルワンダ国内で実際に起きた、 フツ族によるツチ族大虐殺事件を題材にした映画。 フツ族のポール・ルセサバギナはベルギー系高級ホテル、 「ミル・コリン・ホテル」の支配人だった…

 『イン・ザ・プール』、『亀は意外と速く泳ぐ』、監督三木聡

ぼくには重要なことは先送りする癖がある。 行動力は無い方ではないと思うし、なにかしらいつも忙しくしているのだが、 しなければならないことに限って、 いつも期限ギリギリになってからあわてて滑り込ませたりしている。 この性癖は、優柔不断からくるも…

『ZOO』、原作乙一

こんな試みはもっとあっていい。 『ZOO』は、 同名の乙一の短編小説集をショート・フィルム集で構成した作品だ。 考えてみれば当たり前の発想で、 むしろこういった形式の作品を これまであまり目にすることがなかったのが不思議なくらいだが、 これはもち…