先日、偶然つけた「BSアニメ夜話」でこのアニメを特集しており、
つい懐かしくなってDVDを借りてきて観た。
いい話だとは思う。
大仰な使命感など抱いていない人間が、
一人の女性に恋することによって少しずつ成長していく過程が、
80〜90年代の空気感とともに、作品としてパッケージされている。
技術としては、淡々と、しかし当時の技術を
贅沢に使いながら制作されており、
制作陣と同年代の作家など「ものをつくる人々」に
多大な影響を与えたらしい。
しかし、いまぼくが観て感じたことは、
当時生み出された同種の意欲的な作品への懐かしさだ。
この感情は、
CD−ROM2というハドソンのハード用につくられた
『天外魔境ジライヤ』というゲームや、
プレイステーション黎明期の
『クーロンズ・ゲート(九龍風水傳)』というゲームについて
考えるときに抱く想いと同じものだ。
*1
年月を経ても古びない作品がある一方で、
どうしても時代を感じてしまう作品というものがある。
この違いはどこから来るのか?
単純に技術に起因することもあるが、
『王立宇宙軍』などの作品は、どうもそれだけのようには思えない。
これは、個人的な思い入れの問題なのかもしれない。
とりあえず、この作品についてはうまく整理がついていない。
この状態のまま保留にしておく。
ただ、岡田斗司夫は「一生に一作」と決めて
この作品をつくったらしいけど、
もう少し後でもよかったのでは、と
(余計なお世話だろうが)思ってしまった。
最後に、最近の江川達也の露出とその発言は目に余る。
ぼくにとって『BE FREE!』は特別な漫画なので、
その作者が醜い言動を取るのはひどく悲しいことだ。
江川達也は、
「ぼくのように一瞬一瞬を充実させて生きていると、
普通の人の行動がスローモーションのように見える」
なんて言ってるけど、
これは結局自分のことしか考えてなくて、
空回りしてるってことじゃないの?
他人のことを考えずに自分のことだけ考えて喋ったり行動してれば、
そりゃ物事ははやく進むだろうさ、自己完結的なものだろうけど。
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