2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

江戸時代に「くじる」と言ったら…

くじ 私の郷里では、仲間が悪いことをした時、「そんなことをしたらおおくじじゃー」といって囃し立てたものだった。「大目玉をもらう、ひどく叱られる」の意味で使っていたこの「くじ」の語源がよくわからないでいた。 ところが、江戸時代の古川柳を読んで…

ジョゼフ・コットンとマストロヤンニの「帽子」

『疑惑の影』は1943年、『ひまわり』は1970年です。 帽子 帽子は映画では大切な小道具の一つだ。 カリフォルニアの妹の家庭を訪問した男が、部屋に案内されて帽子をベッドに置こうとしたら、妹の夫にとめられる。 「迷信を信じるのか」 「私は信じないが、ト…

「サンデー毎日」とは、つまるところ…

サンデー毎日 小津安二郎監督の映画に『大学は出たけれど』(1929年(昭和4年))がある。 大学を出てようやくありついた仕事が会社の受付係。それを蹴って職探し。そのシーンに『サンデ―毎日』が映し出される。不景気と失業。 辛い、やるせない「毎日が日曜…

「粋」ということ(シナトラの一言)

「I ❤ New York」のキャンペーンで、ライザ・ミネリやキッシンジャーたちがボランティア出演した。フランク・シナトラも出演依頼をされたが「タダでは嫌だ。なぜって、私はフランク・シナトラだからね。10ドルいただこうじゃないか」と答えたという。こうい…

「発想の独立」「基準」

発想の独立吉田戦車は登山帽があるのになぜ下山帽がないのか、と読者を挑発し、郡司外史教授は半ズボンとは片足しかないズボンだ、と楽しんだのは愛嬌だ。が、クランクアップした映画 『飢餓海峡』 は4時間もあり、会社から半分にしろと命じられ、それなら…