2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『キラーストリート』、サザンオールスターズ、2005年

実に7年ぶりのサザンの新譜! 『Young Love』、『さくら』はスゴかった…。 サザンは中学時代、ということは15年ほど前から聴いていたが、 ファンとしてではなく、客観的に聴いてもこの2枚は名盤。 何語かわからないラップ*1を交え、 J-RAPの「俺様節」を一…

『バガボンド』(21)、井上雄彦、講談社、2005年

バガボンドは、井上雄彦が現段階でもっとも力を入れている漫画だろう。 この漫画については色々思うところがある。 二項対立を軸として物語が作られていることとか。 (例えば、 「山」で「父親と対立して成長した」武蔵と、 「海」で「父親からの愛情を一身…

『神秘家列伝 其ノ四』、水木しげる、角川文庫、2005年

「神秘家」というとわかりにくいが、 水木しげるが心惹かれた 「オカルト好きのかぶきもの(『花の慶次』より)」の伝記シリーズ。 この巻には、 仙合四郎、天狗小僧寅吉、駿府の安鶴、柳田国男、泉鏡花が 取り上げられている。 あまり期待せずに読んだのだ…

『ブラックジャックによろしく』(12)、佐藤秀峰、講談社、2005年

テレビドラマにもなった本格医療漫画。 一巻から読んでるけど、読み応えがある。 医療業界には詳しくないし、個人的に世話になったこともなかったので 強い興味はないんだけど、しかし絶対にいずれ関わることになる業界だ。 だから、あまり客観的に読めず、…

『ルパン・ザ・サードY 次元大介編』、山上正月、双葉社、2005年

ヴィレッジ・ヴァンガードで平積みされてあったのをみて購入。 正直、次元好きなので、「次元大介編」などとあったら無防備になってしまう。 が、帰って読み始めてみて…………落胆と同時に憤りが。 タイトルの「Y」を見逃していた。 「Y」は作者の山上正月のYで…

『失踪日記』、吾妻ひでお、イースト・プレス、2005年

失踪したくなるときがある。 歳をとってからは、ますますその頻度が高くなる。 この作品の作者、吾妻ひでおは実際に失踪し、 しかもそれをエンターテイメントに仕立てたつわものだ。 この漫画は朝日新聞をはじめ、あらゆる媒体で絶賛されたが、 その評価は間…

『コーヒー&シガレッツ』、監督ジム・ジャームッシュ

待望のジャームッシュの新作。 一本の長編ではなく、ショートフィルム形式で ニューヨークのアンダーグラウンド文化を代表する人々の寸劇を綴ったもの。ジャームッシュの新作は長いこと観てないと思って調べてみたら、 『デッドマン』(カッコイイ!)が95年…

『伊刀嘉紘初期傑作集 100匹目のサルと笑う胃袋』

偶然こういう作品に出会えると嬉しい。 このDVDは、ぶらりと立ち寄ったレンタル店で出会ったもの。 ショートフィルムや短編集には興味があるので (「好き」といえるほど観てない)、 面白そうなのをみつけるとついつい借りてしまう。 不勉強ながら、まった…

『働きマン』①〜②、安野モヨコ、講談社

只今絶好調、安野モヨコの社会人マンガ。 『監督不行届』を読んでから安野モヨコのファンになったんだけど、 この作品も期待を裏切られなかった。 「仕事は生きていくための手段」という考えでなく、 「仕事のために生きる」という姿勢がこの作品のテーマ。 …

『NANA』①〜⑬、矢沢あい、集英社

世の中には、どうしても共有できない世界観というものがある。 残念ながら、『NANA』の世界観をぼくは受け入れることができない。 趣味・文化の面では、ぼくは自分でも雑食だと思うのだけれど、 この漫画はダメだった。 理由はいくつもあるのだけれど、…

長い空白の理由、方針変更

ずいぶん長い間「はてな」を更新してないように思う。 理由は単純で、生活環境がいきなり忙しくなったから。 とはいっても、相変わらず映画やら音楽やら漫画は読んでるので、 色々と思うところはあったんだけどね。 ただ、ここ一ヶ月ほどは、新しい生活のリ…

『パイレーツ・オブ・カリビアン』

[film]『パイレーツ・オブ・カリビアン』、ジェリー・ブラッカイマー制作ジョニー・デップ好きの連れの強い要望で一緒に観た。 なんでも、キムタクがスマスマでこの映画のジョニデの物真似を よくやっていたらしいのだが、それがかなり面白いらしい。 で、観…

『あなたに似た人』、ロアルド・ダール、ハヤカワ文庫、一九七六年(1961)

ずっと読みたかった本。『チャーリーとチョコレート工場』の映画化に伴い、 ロアルド・ダールに興味を持ったぼくの連れに貸してもらった。多分、古本で買ってて、本棚のどこかにあると思うのだけれど、 ちょっとあまりにカオスで探せないので、 これを機に一…