『ブラックジャックによろしく』(12)、佐藤秀峰、講談社、2005年

テレビドラマにもなった本格医療漫画。
一巻から読んでるけど、読み応えがある。
医療業界には詳しくないし、個人的に世話になったこともなかったので
強い興味はないんだけど、しかし絶対にいずれ関わることになる業界だ。
だから、あまり客観的に読めず、半ば勉強するように読んでるんだけど、
これは重い漫画だ…。
読むのを敬遠する人がいるのもうなずけるところ。


12巻は「精神科編」のクライマックス。
この精神科編がどのような結末を迎えるのか、
作者がどのような結論を出すのかはわからない。
だが、この漫画の真の意義は結論それ自体ではなく、
結論を出すまでの過程だ。
即ち、医療業界に対して根本的な問題提起を行ったことにあるのだと思う。
その意味で、ぼくはこれからこの漫画を何度も読み返すだろう。


さて、クレジットに「編集 常盤陽 北田ゆう子 城戸雄介」の名前が。
この3人は制作にどのように携わっているのだろうか。


ブラックジャックによろしく (12) (モーニングKC)

ブラックジャックによろしく (12) (モーニングKC)