漫画

オヤジは「ブレラン 2043」と「キングダム 楊端和」ユニクロTを買え!

ユニクロというブランドは実に興味深い。 20年以上前、わたしが学生だった頃は、安くてゴツいシルエットで、「これ、ユニクロだよ」なんてネタでしか言えなかったんだけどなあ。 いつのまにか紳士服ジャンルの「リアル・クローズ」の旗手として日本から世界…

(30〜32) 『BILLY BAT』(1)〜(3)、浦沢直樹、講談社

BILLY BAT(1) (モーニング KC)作者: 浦沢直樹,長崎尚志出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/06/23メディア: コミック購入: 2人 クリック: 65回この商品を含むブログ (136件) を見るBILLY BAT(2) (モーニング KC)作者: 浦沢直樹,長崎尚志出版社/メーカー: 講…

(10/100) 『SOIL』(10)、カネコアツシ、エンターブレイン

SOIL(10) (ビームコミックス)作者: カネコアツシ出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2010/03/25メディア: コミック購入: 2人 クリック: 11回この商品を含むブログ (8件) を見る『おやすみプンプン』と同じ理由で処分。 1巻からリアルタイムで読んでる…

(3〜8/100) 『おやすみプンプン』 1〜6、浅野いにお、小学館

おやすみプンプン 1 (ヤングサンデーコミックス)作者: 浅野いにお出版社/メーカー: 小学館発売日: 2007/08/03メディア: コミック購入: 4人 クリック: 295回この商品を含むブログ (371件) を見るおやすみプンプン 2 (ヤングサンデーコミックス)作者: 浅野いに…

 『骨の音』、岩明均傑作集、講談社、一九九〇年

骨の音―骨の音 (モーニングKC)作者: 岩明均出版社/メーカー: 講談社発売日: 1990/01メディア: コミック クリック: 1回この商品を含むブログ (10件) を見る岩明均は、『寄生獣』の頃から一貫してファンである。 『七夕の国』はいまひとつ消化不良だった気がす…

『P.S.元気です、俊平』、柴門ふみ

P.S.元気です俊平 全7巻完結(文庫版)(講談社漫画文庫) [マーケットプレイス コミックセット]作者:柴門 ふみ出版社/メーカー: 講談社メディア: コミック「恋愛の教祖」の最高傑作。 ぼくには、今後これを超えるものを柴門ふみが描けるとは思えない。 「なんか…

『ダーリンはアキバ系』、里中ミナ、2006年、東邦出版

好奇心で買った本。 …いや、世間一般からみれば、 ぼく自身十分オタクであることは自覚しているつもりけど、 『電車男』的な正統派「アキバ系」の世界は 『げんしけん』程度しか知らないので手にとってみた。 内容は、オタクの彼(後に旦那)の生態を 一般人…

『長い道』、こうの史代、双葉社、2005年

長い道 (Action comics)作者: こうの史代出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2005/07/28メディア: コミック購入: 4人 クリック: 81回この商品を含むブログ (228件) を見る『夕凪の街、桜の国』を読んだときは衝撃を受けた。 被曝を主題としているが、安易な反戦…

『できるかなV3』、西原理恵子、扶桑社、2003年

サイバラさんの「えげつない」方面の漫画。 題名の「できるかな」は「いろいろな体験をしてみる」程度の意味で、 登山したり、気球に乗ったり、ホステスしたりするんだけど、 一番すごいのは脱税。 いや、「脱税」というのは違法なので語弊があるが、 つまり…

『天』(16)〜(18)、福本伸行、竹書房

この漫画は、あなたにとって人生の一冊になるかもしれない漫画だ。 人生に悩める人、毎日を辛いと感じている人はいますぐこれを読むといい。 『天』は、一言でいえば「麻雀漫画」。 連載していた雑誌も近代麻雀で、 主人公の「天」が打つ破天荒な麻雀と、そ…

『毎日かあさん』、西原理恵子、毎日新聞社

[漫画] 『毎日かあさん』、西原理恵子、毎日新聞社サイバラさんの母親日誌。 毎日新聞に連載されていた作品だが、 アル中気味の夫と、息子と娘との日常生活がいつも通りの絵で綴られている。 去年、『PLUTO』と『夕凪の街、桜の国』とともに、 自作の『…

『事件の地平線』、とり・みき、筑摩書房

[漫画] 『事件の地平線』、とり・みき、筑摩書房「牛の首」のことがまだ気になっている。 「件の話」といったほうが世間的には話しが早いのかもしれない。 これについては以前このブログでも書いたが、結局真相ははっきりしない。 とり・みきの『事件の地平…

『THE ゴルゴ学』、ビッグコミック特別編集プロジェクト

『ゴルゴ13』には、単行本未収録の話がある。 第237話、第245話、第266話、増刊32話の4話だ。 その事実をこの本で知った。 その他にも、オフィシャルブックと名乗っているだけあって、 『ゴルゴ13』についてあらゆるデータが網羅されている。 しかし、その…

『ヘルタースケルター』、岡崎京子、祥伝社

『リバーズ・エッジ』を読んだ、と言ったら、 『ヘルタースケルター』も面白いよ、と友人に薦められたので読んでみた。 友人の言う通り、勢いがあって一気に読めた。 主人公は若さと美しさを保つために違法の美容手術を受けるモデルで、 美しさへの女の業が…

最近読んだ漫画。『リバーズ・エッジ』、『不思議な少年』、『グリーンヒル』

山形浩生が大絶賛の『リバーズ・エッジ』を読む。 評価されているのは知っていたけど、 岡崎京子は10年以上前に『ジオラマボーイ・パノラマガール』を読んで、 いまひとつピンとこなかったので他の作品を読んだことはなかった。 『リバーズ・エッジ』を読ん…

最近読んだ漫画。『バガボンド』(22)、『20世紀少年』(21)

例によって、最近読んだ漫画について。 『バガボンド』は特に述べることなし。 今巻もよかったよ。 自ら目標点を高めに設定し、 読者の期待もそれに応じてどんどん高くなり、 クオリティとテンションを維持するのは大変だと思うけど、 井上雄彦にはこれから…

『THE かぼちゃワイン』、三浦みつる、双葉文庫名作シリーズ

大女フェチ、というのが存在する。 ぼくの趣味とはちょっと違うが、フェリーニなんかはその代表。 コーエン兄弟もそうかもしれない。 多分、この漫画もヒロインの朝丘夏美が大女だから、 この漫画もその文脈で語られてきたと思うけど、そうじゃない。 この漫…

『真夜中のジャズマン』、柳沢きみお、実業之日本社、2006年

柳沢きみおのジャズ漫画。 いや、正確には「ジャズマン」漫画。 柳沢きみおは前から苦手だったが、 ジャズを題材にしているようなので読んでみた。 が、やっぱりダメ。 ぼくは好きになれない。 その理由を二つの面から述べる。 一つ目。 漫画としての面だけ…

「最近読んだ漫画」

最近読んだ漫画について書いておく。 例によって連載中なので漠然とした感想のみ。 ・『DEATH NOTE』(10) ・『御緩漫玉日記』(2) 『DEATH NOTE』は特に言う事なし。 プロット・画力等、物語開始から一貫して維持していることに、 ただただ脱帽。 「物…

『青い春』、松本大洋、小学館、1998年

松本大洋って、ハマル人はとことんハマル漫画家だと思う。 歪んだ線、複雑な構図、大友克洋とは異なる方法でと汚されていく空間、 そして、さりげなく精神分析的な要素が映画的な手法で散りばめられて… …とくれば、批評家も放っておかないだろう。 でも、な…

最近読んだ漫画。

最近読んだ漫画についてメモしておく。・『のだめカンタービレ』(14)、二ノ宮知子 ・『ブラックジャックによろしく』(13)、佐藤秀峰どちらも連載中の作品なのでまだ感想は書かない。 でも、面白かった! 次の作品が楽しみな作家を持つ、ということは…

『BECK』(25)、ハロルド作石、講談社

『BECK』の新刊。 ホント、『BECK』は期待を裏切らない漫画だな〜。 今巻は、とにかく千葉がよかった。 よくわかるよ、千葉の気持ち……。 完結していない漫画については、 特筆すべきことがない限りさらっと流したいんだけど、 前に『BECK』について書き忘れ…

『バキ特別編 SAGA(性)』、板垣恵介、秋田書店、2002年

まるまる一冊、主人公のヒロインとのセックスが描かれる「特別編」。 朝日新聞の書評で知り、一度読んでみたかった漫画だ。 といっても、別にエロが見たいわけではなかった*1。 ストイックな本格格闘漫画で知られる『グラップラー刃牙』で セックスがどのよ…

『人間ども集まれ!』、手塚治虫、1967〜68年、実業之日本社

大人向けナンセンスに手塚治虫が挑んだ痛快SF巨編 単行本未収録だった幻の結末一挙170ページ復刻!! と帯にあり、勢いで購入してしまった。 「性」をテーマにした作品。 簡単に内容を要約すると、 突然変異により、 生まれつき無性人間を作る精子を生産する男…

『悪霊』、高寺彰彦、チクマ秀版社、2005年

ビレバンで大々的に薦められていたので、アオリ文句につられて購入。 「知る人ぞ知る」ホラー漫画の名作なんだそうだ。 巻末には『女優霊』、『リング』などの脚本家、 高橋洋が解説を寄せている。 内容的には、まあ、楽しめた。 高橋洋が解説を寄せているか…

『ネコマジン』、鳥山明、集英社、2005年

今年の春あたりに書店で目にしたが、 どうも買う踏ん切りがつかなくてそのままにしていたのだけど、 年末に偶然立ち寄ったブックオフで出会ったので購入。 で、期待しながら読んだんだけど、 ちょっと期待ハズレかな。 肩の力抜きすぎです。 鳥山明は『DRAGO…

『さくらん』、安野モヨコ、講談社、2003年

やっと読みました、安野さんのこの漫画。 読む前から大体の話は知ってたんだけど、実際読んでみると…… うーん……正直、この漫画が何を言おうとしているのかよくわからない。 江戸時代の女郎屋で働く女性を主人公に据えることで 現代の日本で働く女性たちを描…

『ハワイで大の字』、小栗左多里/トニー・ラズロ、ソニー・マガジンズ、2005

おなじみ、左多里さんのルポ漫画。 今回はハワイに長期滞在していたときのもの。 いつもながらのノリでつまらなくはないんだけどさ…。 なんか物足りないんだよな。 なぜ、最近の左多里さんの漫画をぼくは物足りなく思うのか? その理由を考えてみて、あるこ…

『日出処の天子』、山岸涼子、白泉社

文句なしの名作。 この漫画を読んだことがない人は、一刻も早く読んだ方がいい。 この漫画について、山形浩生が見事な文章を書いてるので、 アドレスを引いておく。 特にこれに付け足すことはない。 というか、ぼくは山形氏のこの文章を読んで、 はじめてこ…

『バガボンド』(21)、井上雄彦、講談社、2005年

バガボンドは、井上雄彦が現段階でもっとも力を入れている漫画だろう。 この漫画については色々思うところがある。 二項対立を軸として物語が作られていることとか。 (例えば、 「山」で「父親と対立して成長した」武蔵と、 「海」で「父親からの愛情を一身…