“Jazz is the Teacher, Funk is the preacher”, James Blood Ulmer

Jazz is the Teacher, Funk is the preacher.

「ハーモロディックス理論」は、最近では専ら菊地成孔の批判の対象となっているが、上の言葉は、その提唱者であるオーネット・コールマンの門下生の中で一番の出世頭、ジェイムス・ブラッド・ウルマーの曲名である。

「知性」と「熱狂」というジャズとファンクのそれぞれの性質と、
一人の人間にはこの二つが必要なこととをよく表している言葉だと思う。
この曲を聴き、曲名を知ったとき、私はこの言葉を直感的にそう受け止めた。


もっとも、この後には

Movin’ & groovin’ tryin’ to get together
Movin’ & groovin’ tryin’ to live forever

There’s a vision of a people just like you and me,
People joined together in a funky tree
Jazz is the teacher, funk is the preacher

と続き、当時既にハイ・カルチャーとなってしまったジャズと、
一般に広く受け入れられていたファンクとの二つの音楽を
ブラック・ミュージックとして捉え、
「ブラック・パワー」の発現を促すメッセージであることが受け取れるのだが。


それはそれとして、力のある言葉である。
しかし、偉そうなことを書いておきながら、
私がこれを初めて聴いたのは、
Screaming Headless Torsos の"LIVE!"である。
実はいまだに元の音源も聴いていない。

ジェイムス・ブラッド・ウルマーの音源の一体どれに収録されているのだろう。
何しろ、彼の音は10年以上前にお茶の水ディスク・ユニオンで衝動買いした、
Music Revelation Ensembleの”Knights of Power”しか持っていないのだ。


……と思って「はまぞう」で調べたら、

アー・ユー・グラッド・トゥ・ビー・イン・アメリカ?

アー・ユー・グラッド・トゥ・ビー・イン・アメリカ?

  と、

Blues Preacher

Blues Preacher

  


収録されているらしい。
そうなのだ。
このご時世、こういった情報ならばまずネットで調べることができるのだった。