あいまいな解釈を許す形容詞句の位置 養護教諭によるいじめの早期発見件数は16~18年度の間に小学校で年7件から53件へ、中学校で12件から48件へそれぞれ増加。子どものこころのSOSのキャッチにつなげている。(京都新聞2019.12.25) 形容詞句の後に名詞が複…
乳房 堀口大学は詩集『乳房』で 乳房 乳房 乳房 掌の戀びとと詠った。 「乳房」を三度繰り返して「手の恋人」だなんて! これは現代でも口の中でころがしたいほどキャッチ―だ。もしかして「お口の恋人 ロッテ(チューインガム)」に継承されているのか。 BRE…
責任転嫁 工事現場に掲げられている看板の「落下物注意」が「頭上注意」に変えられたことを取り上げて、 落下物だと工事側に責任のニュアンスが濃く、頭上注意なら当事者責任の漢字がチラつく。 (鴨下信一『昭和のことば』) 昭和のことば (文春新書) 作者:…
中黒(なかぐろ)、中点(なかてん)、黒丸(くろまる) 「東京・日比谷の」という「・」の使い方は近頃普通になって来たようです。以前は「東京は日比谷の」といっていました。個人的にはこの中黒はあまり好きではありませんが、「越後湯沢」と「越後・湯沢…
孫悟空 苦境に陥った時、孫悟空は体の毛を抜いて息を吹きかけ、たくさんの分身を作り戦わせる。 須賀敦子さんのお母さんは敦子さんの弟が泣き止まない時その子の頭髪をつまんで息を吹きかけ、お前の分身が泣いているからお前はもう大丈夫、と言っておまじな…
いねむり もうずい分前の話だが、地方の飲食店主催の立川談志独演会で、60歳くらいの男性が居眠りをした。 談志は高座を中断した。男性は、落語を聞く権利を侵害されたと訴訟を起こした。居眠りも生理現象の一つだから罪には問われないし、入場料を払ってい…
結局、こういうのは書き手の想像力の問題なんです。
いやあ、こういう思考をする人々、確かにいますね~。 訴訟 他人の田んぼを自分のものだと訴えたが、お裁きで負けた。悔しくてその田を刈り取れと家来に命じた。家来たちはその田に行きつく手前の田の稲も刈り取っていると、訴訟とは無関係の田をなぜ刈るの…
あい 奥行のない呉服屋はあいという (江戸川柳) 狭い店では返事は短く「あい」と返事をすれば聞こえる。だが、大店では「あーい」と伸ばして返事をしないと聞こえない。 そういえば、映画『幕末太陽伝』ではフランキー堺が「へ~~~い」と引き延ばした返…
ちょっとした一言なんですけどね。
関東では腹から割かず、関西では焼く前に蒸さず……うなぎ、しばらく食べてないなあ。
受動態は便利な表現です。 法律系などの産業系の翻訳をやったとき、そのありがたさを何度も実感しました。 受身形 無生物が主語となったものが、受身の形で述べられることは日本語では近世まではなかったという。 御国譲りの節会(せちえ)おこなはれて、剣…
「目的語に人/物をとる」という区別、「コロケーションの自然/不自然」、大学受験時代から副業として翻訳をやっていた時代には死ぬほど調べました。 相談して アドバイスの文言に使われる決まり文句に「…とよく相談して」があります。相談する相手は当然「…
何気ない日常の風景が、平和の象徴であったり、現実との正気を保つ手がかりとなったりします。 洗濯物 小津安二郎の映画に、竿に干された、家族の洗濯物がしばしば映し出される。 北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさんの母親早紀江さんは、まさか拉致と判明…
受動態の形でしか、一個人の想い、恨みを表現することができません。
文楽の「潔さ」と、志ん生の「たくましさ」。 これはいい話を聞きました。
ふと考え直してみると、よく意味がわからない言葉って結構あります。 これもそのひとつ。 なんで「猫」と「しゃもじ」なの?
季節外れなのは承知の上です。 そういえば、最後に蚊帳の中で寝たのはいつのことでしょうか。
考えてみれば、精神活動としてもなかなか高等な行動なのかもしれませんね、「八つ当たり」って。
言われてみればそのとおりです。 しかし、こういう言葉の効果を、「逆に」利用するときもありまして…。
毎日この手のことばかり考えてる人のことを考えると、楽しそうでもあり、辛そうでもあり…。 家電でも、「ファジイ制御」というものがありましたね。
こういう「〇〇ベスト3」や「無人島に持っていく10枚」とかってよくありますが、わたしは嫌いではありません。というか、自分でもよくやっています。
車外の景色をとるか、車内の面白さや利便性をとるか。
こういうことを書くと、ファンの人は怒るかもしれませんが…
ペットの死 向田邦子さんは可愛がっていた犬がジステンバーで死んだ。深大寺動物慰霊塔のお墓を買って、棺に沢山の百合の花を入れた。向田さんの母親はそれを知っていながら、デパートに買い物に行った。夕方に帰って来た母親の眼が赤く腫れていた。「辛くて…
このひとつの逸話だけで、寺田寅彦夫婦の関係が想像できます。
言われてみれば確かにそうだ。 厳密に考えると比較の対象が違います。 が…
ほかにも、玄関に箒を逆さに立てかける、なんてのもありますよね。 ぶぶ漬け「異聞」 京都人の遠まわしで、いけずな気質を紹介するのに、よく例に出されるのが「ぶぶ漬けでもどうどす」。それは「そろそろお帰りください」という意味だといわれる。ところが…
わたしも使いませんが、いい表現だと思います。
風呂敷、いいですよね。 外国人の方へのおみやげにも喜ばれるかも。