洗濯物 

何気ない日常の風景が、平和の象徴であったり、現実との正気を保つ手がかりとなったりします。

洗濯物 

小津安二郎の映画に、竿に干された、家族の洗濯物がしばしば映し出される。

 北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさんの母親早紀江さんは、まさか拉致と判明する前は「どこかに連れ込まれたのではないかと、新潟の街中を自転車で走り回り、めぐみの洗濯物が干されていないか、よその家まで捜した」。(京都新聞 2012.9.17)

 

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ぼくはよく見かける/洗濯物といっしょに/風にはためいている/おまえの/白いかなしみを 

(さよならの城『寺山修司名言集』)

 

寺山修司名言集―身捨つるほどの祖国はありや

寺山修司名言集―身捨つるほどの祖国はありや

  • 作者:寺山 修司
  • 発売日: 2003/03/01
  • メディア: 単行本
 

 痛々しいなあ。

親として、その気持ち、よくわかります。