言われてみれば確かにそうだ。
厳密に考えると比較の対象が違います。
が…
ハツカネズミのような眼
有楽町にある劇場近くの階段をおりたところにある小さな店で話題になったのは、「ブロンソンのハツカネズミのような眼」。
(開高健『新しい天体』)
オイオイ、いくらチャールス・ブロンソンでも目がハツカネズミみた
い、はないだろう。どんな眼でも丸か切れ長かちょっと出っ張っているか、である。「眼がハツカネズミの形」はしてないだろう。
と、ケチをつける人は野暮、言葉音痴、バナナの皮を踏んずけて転んじまえ。
これはりっぱな確立した言い方である。言葉の経済学である。「ハツカネズミの眼のような眼」ではくどい。くどいのは嫌われるは言を俟たない。
なるほど。
それはそれとして、両者を並べてみました。
ハツカネズミ
……あんまり似てないですね。