こういうの、よくありますよね。
三大○○
「三大○○」好きというのは、日本にかぎったことなのか、世界的なことなのか分かりませんが手元の新聞から拾いました。
日本三大夜景の一つである長崎の「1000万ドルの夜景」
日本三霊山の白山
高校3原則
3ではなく、100もありました。
誰が何を基準に決めたのか、はたまた、1つを入れ替えてはいけないのか、さらには、既存のものに1つ加えて「4大○○」としてはいけないのか。こんなこと考えるなんて平和ぼけですかね。
こういう「〇〇ベスト3」や「無人島に持っていく10枚」とかってよくありますが、わたしは嫌いではありません。というか、自分でもよくやっています。
そうやってピックアップしたものって、たいていは何らかの独断と偏見で選んだものになるわけで、他の人とは共感できなかったりします。
でも、それがいい。
そこが面白いんです。
こういうピックアップは、その独断の根拠となる価値観や、偏見の偏り具合を明らかにするためにやってるようなもので、友人と「好きな小説ベスト10」や、「こどもに聴かせたい音楽10枚」なんてやると、一発でその人の好みがわかります。学生時代はよくやりました。
いまはまさにこの「こどもに聴かせたい音楽家10者」を考えていますが、これがなかなか決まらないんです。このお題目だと、「自分が好きな音楽」というよりも「音楽史」を踏まえて、その影響力や「長く聴ける音楽家」を選ぶべきかなあ、なんて判断が入ります。そうなると守備範囲外のジャンルも1枚、2枚入れるべきかなあ、なんて考え始めて……やっぱり平和ボケなのかも。
でも、これって幸せなことですよ。
音楽ファンのための小説/映画『ハイ・フィデリティ』の人々や小西康陽さんとかは、ずっと毎日こんなことばかり考えてるんでしょうね。