言葉三面鏡
こういう風に、日常の言葉に対して素朴な疑問を抱くところから、ことばのセンスは磨かれていくのでしょう。 見迎え 「見送り」があるのだからその反意語の「見迎え」もあるだろうと期待して、いくつかの国語辞典を開いて見たが出ていない。 ところが、何たる…
アリについての覚書。 蟻 (1) ≪熊谷守一という画家がいて、その人、病気のために外出ができないので庭のアリをずうっと観察しました。そして、気づいたのですよ。アリは左の2番目の足から歩き出すことに。≫(坪内捻転 京都新聞2011.10.2) (2) 大蟻の畳をあ…
子どもの空想の世界は自由です。 横断歩道の白い部分だけ踏んで道路を渡る、とか、 色のついたタイルだけ踏んでよし、踏み外したら海に落下! とか。 子供の世界 寺田寅彦の小品がある。 「気象学者がcirrus と名づけた雲がある。白い羽毛のようなのや、刷毛…
震災以後、インフラとしての需要が見直されたみたいです。 設置してあるところを思い出せれば安心なので、近所にひとつあるとうれしいです。 電話ボックス 街から電話ボックスがなくなってからどれくらいの年月がたったのだろう。その電話ボックスについての…
スカイラークのロゴ 4代目ロゴのひばりにはへそが描かれている。その理由として、「外食産業はお客様が生み育ててくれたもの」という考えを忘れないため、ひばりも進化し人格もつけられた。その象徴として『おへそ』が作られた」(『思わず話したくなる ロゴ…
ロで供養 新聞を開くと目に飛び込んできた。 京の僧侶ら、ロで抑留者供養 (京都新聞2013.7.29) 供養は読経と決まっているのに、口でするなんて聞いたこともない。急いで記事を読むと旧ソ連つまりロシアのことだった。そういえばアメリカ合衆国は米、イギリ…
言い換える いささか古い話だが、原発再稼働に関して安倍首相は 「基準に適合と認められた原発は再稼働を進める」 と述べていた。 ところが、2015年8月9日の長崎市記者会見で 「新規基準に適合すると認められない限り再稼働させない」 と言い換えた。(京都新…
乳房 堀口大学は詩集『乳房』で 乳房 乳房 乳房 掌の戀びとと詠った。 「乳房」を三度繰り返して「手の恋人」だなんて! これは現代でも口の中でころがしたいほどキャッチ―だ。もしかして「お口の恋人 ロッテ(チューインガム)」に継承されているのか。 BRE…
いねむり もうずい分前の話だが、地方の飲食店主催の立川談志独演会で、60歳くらいの男性が居眠りをした。 談志は高座を中断した。男性は、落語を聞く権利を侵害されたと訴訟を起こした。居眠りも生理現象の一つだから罪には問われないし、入場料を払ってい…
結局、こういうのは書き手の想像力の問題なんです。
ちょっとした一言なんですけどね。
関東では腹から割かず、関西では焼く前に蒸さず……うなぎ、しばらく食べてないなあ。
「目的語に人/物をとる」という区別、「コロケーションの自然/不自然」、大学受験時代から副業として翻訳をやっていた時代には死ぬほど調べました。 相談して アドバイスの文言に使われる決まり文句に「…とよく相談して」があります。相談する相手は当然「…
受動態の形でしか、一個人の想い、恨みを表現することができません。
文楽の「潔さ」と、志ん生の「たくましさ」。 これはいい話を聞きました。
ふと考え直してみると、よく意味がわからない言葉って結構あります。 これもそのひとつ。 なんで「猫」と「しゃもじ」なの?
季節外れなのは承知の上です。 そういえば、最後に蚊帳の中で寝たのはいつのことでしょうか。
考えてみれば、精神活動としてもなかなか高等な行動なのかもしれませんね、「八つ当たり」って。
言われてみればそのとおりです。 しかし、こういう言葉の効果を、「逆に」利用するときもありまして…。
毎日この手のことばかり考えてる人のことを考えると、楽しそうでもあり、辛そうでもあり…。 家電でも、「ファジイ制御」というものがありましたね。
車外の景色をとるか、車内の面白さや利便性をとるか。
こういうことを書くと、ファンの人は怒るかもしれませんが…
このひとつの逸話だけで、寺田寅彦夫婦の関係が想像できます。
言われてみれば確かにそうだ。 厳密に考えると比較の対象が違います。 が…
わたしも使いませんが、いい表現だと思います。
風呂敷、いいですよね。 外国人の方へのおみやげにも喜ばれるかも。
結局のところ、マメなヤツがモテる。 行動の早い人間が出世する。 それは事実です。
追記】 2月11日の「ええ=Yesとはかぎらない」の追記です。
うーむ、これは興味深い指摘です。 小津監督にとって、女性のファッションは「どうでもいいこと」だったのでしょうか。 それとも、これも意図的な演出だったりして。
ああ、自分に教養が無いなあ、と思うのはこういうときです。