そういえば、ファミコンなどのコンピュータゲーム界隈で使われている「裏技」という言葉はどこから来たのでしょう? 裏 美術家の宮永愛子さんの記事です。 この1年、五島記念文化賞の副賞でチリの標高5000㍍地帯など南米を中心に世界を歩いた。「地球の裏側…

さすがに

年齢のことを言いたかったのでしょうか。 さすがに この言葉は、持ち上げているのか、貶しているのか、何故かはうまく言えないが、変な使い方である。 ≪デビュー初期の東映で、渥美格之進(格さん)役を演じたのを加えれば、佐々木助三郎(助さん)、水戸黄…

混浴

「かの娘 来たので湯屋が われるよう」なんてのもあったようですね。 混浴 寛政三年(1791年)正月、松平定信が混浴を禁じたが、「やめるように」くらいのゆるい令だったので効果は推して知るべし。その後、市井の男女混浴が禁止されたのは天保改革(1841年…

「——さ」

「この曲ヤバくない? あたし昨日、夜これ聞いてたら泣きそうになっちゃんたけど」 「わかるー! あれ、めっさヤバみある!」 ……最近はこういうとき、「ヤバさ」とは言わないらしいですよ。 「——さ」 接尾辞の「さ」の用例です。近江の鉄砲鍛冶師の国友一貫…

コレラ

新型コロナウイルスは、100年に一度の大感染症。 こういうときこそ、先人の知恵、過去の記録を参照すべき。 先人が陥った過ち・苦しみを活かしましょう。 コレラ このところ、新型コロナウイルスのニュースが流れない日がない。やはり感染病は怖い。ちょうど…

妊娠はしていない

「妊娠」というのは女性にとっても、男性にとっても驚天動地な出来事であり。それゆえ、(特に私小説の世界では)ひとつの小説ジャンルといっていいほどなのだ、アホらし。

三階は「さんかい」か「さんがい」か

この現象、「連濁」といいます。 三階は「さんかい」か「さんがい」か 言いやすい方が選ばれる例をもう少し観察してみましょう。「派出所」が「はつっしょ」、「新宿」が「しんじく」、「手術」が「しじつ」、「シミュレーション」が「シュミレーション」と…

絵に描いた餅

どんな情報でも、出典が大事。 出典によっては、誤用がニュースになることもありますしね、政治家の漢字の誤読など。 絵に描いた餅 中にはこんな鋭い意見を持っている人もいます。 アマゾンのネットショッピングで『明鏡ことわざ成句使い方辞典』(大修館書…

断る言葉

これもまた、言葉の力の一つです。 修辞、レトリックの力と言った方が正確でしょうか。 断る言葉 戦争が始まると、河井道(ミチ・カワイ:昭和4(1929)年4月に恵泉女学園を創設)はよく生徒たちに「この戦争は間違っている」と語り、憲兵隊に呼び出された事…

お弟子さん

今日は例文たくさんです。 この「お…さん」は意識したことなかったなあ。 お弟子さん 折口先生に私は、お会いしたことがなかった。遠くから、お姿を見かけたこともない。にも拘わらず、お弟子のはしくれみたいな気がしているのは、お書きになったものを通し…

待つことの悦び 4(四方田 犬彦)

「待つことの悦び」4回目。これで最後です。 うんうん、これこそ四方田先生の随筆です。 書物はゆっくりと成熟し、死が覚えずして来るのを憧れる。 30年前くらい前のエッセイです。 待つことの悦び 作者:四方田 犬彦 発売日: 1992/07/01 メディア: 単行本 待…

待つことの悦び 3(四方田 犬彦)

ヨモタ先生の「待つことの悦び」3回目です。 四方田犬彦先生といえば、なんといってもその博覧強記に裏打ちされた硬質な簡潔な文章が魅力。 これからの2回は、まさにそのヨモタ節全開です。 待つことの悦び 3 待つことについて、ぼくが知っているかぎりも…

待つことの悦び 2(四方田 犬彦)

昨日の続きです。 四方田先生の『待つことの悦び』から、「待つことの悦び」4連発。 待つことの悦び 作者:四方田 犬彦 発売日: 1992/07/01 メディア: 単行本 教科書に掲載されるなら、わたしはこの文章を推します。 待つことの悦び 2 忙しい、ということは…

待つことの悦び 1(四方田 犬彦)

部屋の整理をしていたら、四方田先生のエッセイが出てきました。 これから4日間は「言葉三面鏡」はお休みして、四方田先生の文章にそってものを考えたいと思います。 待つことの悦び 作者:四方田 犬彦 発売日: 1992/07/01 メディア: 単行本 『待つことの悦び…

話法

何でもかんでも直接話法で伝える人って、ちょっと頭悪そうに見えるよね、と友人が話していたのを思い出します。 確かに。 それに比べると、自分の言葉でまとめて間接話法で伝達できるひとは頭が良さそうに見えます。なるほど、その観点はなかったなあ、と社…