これもまた、言葉の力の一つです。
修辞、レトリックの力と言った方が正確でしょうか。
断る言葉
戦争が始まると、河井道(ミチ・カワイ:昭和4(1929)年4月に恵泉女学園を創設)はよく生徒たちに「この戦争は間違っている」と語り、憲兵隊に呼び出された事もあった。軍や文部省から御真影(両陛下の写真)を校内に掲げるよう要請があったが、
「校舎があまりにお粗末すぎて、大切なお写真をお預かりするにふさわしい部屋も安全な場所もありません」と、言葉巧みに逃げた。
(伊勢雅臣『国際派日本人養成講座』)
そういえば、『断る力』という本があったなあ、と思って調べたら勝間和代さんの本でした。