うらめしや

江戸は、大らかな時代だったのでしょうか、窮屈な時代だったのでしょうか。

日本史において、わたしが一番好き/興味があるのは明治ですが、

今の日本文化のほとんどは、江戸時代に作られたのでしょうね。

 

うらめしや  

江戸小咄から。

宿六がばくちで負けて、丸裸になった。良く出来た女房が愚痴も言わずに、着ているあわせをほどいて、表を自分が着て裏を亭主に着せた。

「これ以上ばくちはやめてください。着物一枚で寒さで死んだら私、化けてでますよ」

「着物もなくてか」

「はい、この表一枚で、うらめしや~」

 

……ああ、「裏」を「召す」ということか。

おあとがよろしいようで。

 

思わず笑ってしまう本―江戸小話傑作集

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滑稽艶笑譚―江戸小咄を愉しむ (新典社新書 77)

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