以前にこのブログでも取り上げた、池部良さんの著作から。
般若顔の男
俳優の池部良さんが銀座七丁目の蕎麦屋「よし田」に入ると、おかみさんがコロッケ蕎麦をすすめた。
「こんなおいしいかけ蕎麦があったのかって、皆さんが腰を抜かしてお帰りになるんですよ、池部さん」
それを聞いていた般若顔の男が「その腰を抜かした客はどうやって家に帰ったのかね」と、ヒヒと笑った。それがあの吉田健一だったという。
こんな面白い話が、池部良さんの著作にいっぱい出てくる。
(池部良『江戸っ子の倅』)
池部良さん。
般若顔。
言われてみればたしかに。
吉田健一のムック、いくつか出版されています。
読んでみようか、と思いました。
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