乗る

乗る

まず、ジョークから。

 

「お嬢ちゃん、自転車に乗れるかい」

「乗れるわ。飛行機に乗ったこともあるのよ」

 

「乗る」の語義が異なるおもしろさだ。が、笑ってはいられない。国語辞典を見ても、この面白さが解明できない。

 

「中学生になってやっと自転車に乗れるようになった。」

「駅までは歩くかい、それともタクシーに乗るかい」

 

この2つの「乗る」の意味の違い、「自分で運転する」と「乗せてもらって行く」を分けている国語辞典は手元にはない。

 

英和・和英辞典をみると、自分で運転・操縦する場合(自転車、馬など)と、運転はしないで利用する場合(電車、エレベータなど)に分類している。

 

鳥取砂丘ラクダ、遊園地のポニーに「乗る」は、英語では、rideに「自分で運転して、乗せてもらって」の両義があるのだから、やはり、ride でよいのだろう。

冒頭のジョークを解明する語義が国語辞典には必要なのではないか。

 

「お嬢ちゃん、自転車に乗れるかい」

「乗れるわ。飛行機に乗ったこともあるのよ」

「それは「乗る」の意味が違うよ」

「どう違うの?」

「?○×▽□」

 

 

 

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