乗る
まず、ジョークから。
「お嬢ちゃん、自転車に乗れるかい」
「乗れるわ。飛行機に乗ったこともあるのよ」
「乗る」の語義が異なるおもしろさだ。が、笑ってはいられない。国語辞典を見ても、この面白さが解明できない。
「中学生になってやっと自転車に乗れるようになった。」
「駅までは歩くかい、それともタクシーに乗るかい」
この2つの「乗る」の意味の違い、「自分で運転する」と「乗せてもらって行く」を分けている国語辞典は手元にはない。
英和・和英辞典をみると、自分で運転・操縦する場合(自転車、馬など)と、運転はしないで利用する場合(電車、エレベータなど)に分類している。
鳥取砂丘のラクダ、遊園地のポニーに「乗る」は、英語では、rideに「自分で運転して、乗せてもらって」の両義があるのだから、やはり、ride でよいのだろう。
冒頭のジョークを解明する語義が国語辞典には必要なのではないか。
「お嬢ちゃん、自転車に乗れるかい」
「乗れるわ。飛行機に乗ったこともあるのよ」
「それは「乗る」の意味が違うよ」
「どう違うの?」
「?○×▽□」
- 作者: マークピーターセン,Mark Petersen
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1999/03/19
- メディア: 新書
- 購入: 3人 クリック: 23回
- この商品を含むブログ (33件) を見る
- 作者: マークピーターセン,Mark Petersen
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1990/09/20
- メディア: 新書
- 購入: 34人 クリック: 63回
- この商品を含むブログ (70件) を見る