「ビジン」……「やりたいようにさせておけ」

自分が親になってわかります。もう、付け加えることありませんよ。

 

やりたいようにさせておけ

 ロシアのアムール川下流にあるウリチ地域ではウルチャ語が話されていて、「やりたいようにさせておけ、放っておけ」という意味の言葉があり、「ビジン」という。いいですね、この言葉。

つまりこの人生観がその社会では有効だということでしょう。もちろん、放任主義とは違い、放っておきながらも、周りの人たちはギリギリのところまでじっと見守る。アドバイスはまだ早い。助けるのは今ではない。もう少し待とう。そう 、「待つ。ギリギリまで待つ」。それまでは、見守る。助け船は出さない。やりたいようにさせておく。見守りながら待つ。

人を育てることは、つまり、「やりたいようにさせておけ、放っておけ」と肝に銘じて、危ないからと言って、安易な、その場しのぎの口出しはしない。そして、じっと見守る。見守り続ける。「人を育てること」は「自分を育てること」でもあるのだ。

 

とりあえず、 アルファベット表記では「BIJIN」とするそうです。

この言葉、やはり共感する方もたくさんいらっしゃるようで。

 

あれ? この本見覚えあるぞ? と思って本棚を確認すると、たしかにありました。

妻がその友人から誕生日プレゼントにもらった本です。

 

なくなりそうな世界のことば

なくなりそうな世界のことば

 

 

「LET IT BE」にも通じる言葉のように思います。