YOU DON’T KNOW WHAT LOVE IS

わたしなら、「恋を知らないあなたに」かなあ。

この最後の「に」が大事。

 

YOU DON’T KNOW WHAT LOVE IS

ドン・レイとジーン・デポールが共作したジャズのスタンダード・ナンバー

“You Don’t Know What Love Is” はいくつかの邦題がある。

「恋を知らないあなた」

「恋の味を御存知ないのね」

「恋はいつも未知なもの」


曲を実際に聴いてみないと分からないかもしれないけど、

あなたならどんな気持ちをこめて日本語にしますか?

 

初めてこの曲を知ったのはこの名盤だったと思います。

そういう人、多いんじゃないでしょうか。

 

SAXOPHONE COLOSSUS

SAXOPHONE COLOSSUS

 

 

しっとりとしたバラード風の演奏で、たいてい、そのように演奏されてきました。

しかし、それでは面白くない。そう考えるのがジャズマンです。

そして、この曲は実際多様なアレンジを受け入れる懐の深い曲なんです。 

 

まずはこれ。

 

記憶喪失学

記憶喪失学

 

 

静かさをテーマにしながらも、ラテンパーカッション主体のリズムが面白いんです。 

さらに、同じ菊地成孔氏のこの作品。

 

Degustation a Jazz

Degustation a Jazz

  

 

いやあ、これは素晴らしいですね。

ダブ・クインテットによる演奏で、ダブのエフェクトもグッド。

この演奏を聴いて、わたしはこの曲がぐっと好きになりました。

 

これだけ有名な曲だと、パロディもやりやすい。

いや、これはパロディというよりもオマージュでしょうか。

Tokyo Strut by Tokyo Ska Paradise Orchestra

Tokyo Strut by Tokyo Ska Paradise Orchestra

 

 

スカパラも好きなバンドの一つです。

たしかわたしが小学生の頃にデビューして、当時は半ばキワモノ扱いでしたが、ホーン隊が便利なバックバンドとして使われ、いつの間にか中堅扱いに。いまや、誰もが認めるベテランの実力派ライブバンドです。

そのスカパラのこの曲へのオマージュが、「YOU DON’T KNOW WHAT "SKA" IS」。

この曲の雰囲気を残しながら、スカをアピール。

まさに換骨奪胎。