2006-11-18から1日間の記事一覧

『カミュなんて知らない』

最近観た中で一番面白かったフィルム。 自己言及的で、「映画を撮る」という行為について 極めて自覚的なフィルムだ。 実は、この映画の制作について今年の6月頃に 京都シネマで行われたワークショップが開かれていたのだが、 これに参加しとけばよかった!…

『メルキアデス・エストラーダの三度の埋葬』

これも劇場公開のときから期待してて、やっぱり期待通りの面白さ。 ただ……よくも悪くも非常に「男臭い」映画だね。 SOIL & “PIMP” SESIONが推薦してたのも頷ける。 よく言えば「硬派」、悪く言えば「男根主義的」。 女性がこの映画をどう観るか興味ある。メ…

『シン・シティ』

いいね、これ。 劇場公開のときから面白そうだとは思ってたけど、 やっぱり面白かった。 やっぱりブルース・ウィリスは苦痛に歪む顔が似合います。 劇場で観ればよかった!シン・シティ スタンダード・エディション [DVD]出版社/メーカー: ジェネオン エンタ…

『Ergo Proxy』

佐藤大が脚本を担当してるんで楽しみにしてたんだけど、 どうもダメ。 2巻でぼくはギブアップしました。 登場人物が哲学者の名前ってのもなぁ…。 これって紙一重だと思うよ。 いずれ完結したら一気に観てもいい、とは思う。Ergo Proxy I [DVD]出版社/メーカ…

『スウィングガールズ』

遅ればせながら、やっと観た。 大して期待しないで観たんだけど、これが面白い! もちろん矢口史靖だから失敗はないと思ったけど、 予想以上にいい演出で心から楽しめた。 当たり前のことだけど、演出のテンポがいいと、 先の展開が読めてもダレないよね。 …

『いぬのえいが』

犬好きのためのオムニバス映画。 犬童一心が担当している話があったので観た。 なんといっても、副音声の犬童一心のコメンタリーが面白い。 映画を作るということのリアルな手触りが伝わってくる。 押井守はこの映画見てハァハァしてんのかな。いぬのえいが プレ…

『ソラノ』

『トーリ』を観る前にそのメイキングのこっちを観た。 なぜか行きつけのレンタル店にはメイキングの『ソラノ』しかなかった。 どうなってんの? 監督が浅野忠信ってのもあったが、 音楽が菊地成孔だったから手にとった。 が、よくわからなかった…。 『ソラノ…

『モーガン・スパーロックの30デイズ』

『スーパーサイズ・ミー』が好評だったらしく、 その後同監督が制作したTVシリーズがこれ。 もちろんぼくもこの作品のファンだから借りてみた。 が、……ちょっと安っぽい体験ものになってしまったような気がする。 思えば、『スーパーサイズ・ミー』も 企画…

『岩井俊二初期作品集1・2』

『FRIED DRAGON FISH』や『ゴースト・スープ』を愛するぼくとしては、 岩井俊二は初期が面白い、という立場だ。 『リリィ・シュシュのすべて』とか『花とアリス』とかよくわかんないよ…。 だから、期待して観たんだけど、大失敗。 初期岩井俊二の素晴らしさ…

『父、帰る』

友人のtakao君に激オシされて観る。 暗い画面などの映像を楽しんだ。 後ほどtakaoからこのフィルムが キリスト教的なメタファーに満ちていることを聞き、 言われてみると確かにその通りだと気付く。 気付かなかったことを悔やむ。 「放蕩息子の帰還」ならぬ…

『シリアナ』

これは映画である必要あるのかな? 煽るのが巧いルポライターにノベライズ書かせた方が面白そう。 映画的な興奮が味わえなかった。 シリアナ 特別版 [DVD]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2006/07/14メディア: DVD購入: 1人 クリック: 11…

とりあえず総決算。(1)

やっとPCに向かうことができた。 気の遠くなるような引越作業もようやく一段落ついたので、 少しずつ知的生活も復活させていこうと思う。 まずは観っぱなしの映画から。 一つ一つについて書き記したいことはあるのだけど、 時間が経ってしまっていて細部が…