(昨日の続き)A……Auggie, O……Oh!矢(Auggieの知人)
O:でも、僕は結構好きだよ? このアルバム。
A:僕も嫌いじゃないですよ、悪くないと思います。
でも……あまり刺激は受けないなぁ。
O:刺激ねぇ。
#12の「Time Won’t Wait」なんて結構いいじゃない。
個人的にはかなりヒットしたんだけど。
A:ああ、いいですね。
ホーンの使い方もカッコいい……でも、普通のファンクですよね。
あえて今作って、そしてそれを評価することも無いんじゃないですか。
O:厳しいな。確かに真新しさは無いかもしれないけど。
A:そうですよ。#12はFree Soulそのまんま。
いい曲だとは思うけど。
更にいうと、このアルバムはシングルカットできるような強力な曲が無い。
O:それはそうだな。
一応、#1の「Feel Just Like It Should」が
第一弾のシングル・カットらしい。
A:英断ですよね。あまりヒットはしないでしょう。
#1は、新しいことをやろうとしてるってことは認めますけど、
今度は曲の力がないんだよなぁ…。
僕なら#10の「Black Devil Car」かな。
これはちょっと面白いし、キャッチーだし。
O:それもいいね。
でも、お前は厳しいな。僕は普通によかったんだけど。
最近、ファットボーイスリムを集中的に聴いた後だったもんで、
ジャミロの作りこみの丁寧さに感動した、ってのもあるのかもしれない。
アンダワとかとベクトルが違って新鮮に感じたのは確か。
A:なるほど。
僕は、あえてバンド編成でダンスミュージックを追求するっていう
姿勢は評価しますよ。
でも、それならDerrick!
Derrickのハットとかシンバル・ワークをもっと聴きたかった…。
O:確かに。
今回、ドラムはボトムを強調してて、シンバル系はあまり目立たないね。
A:ジャミロを聴く楽しみの一つですよ、Derrickのドラムは。
個人的に、Derrickを聴くとトニー・ウィリアムスを連想するんですよね、
『Traveling〜』とか特に。
O:ふーん。
A:まあ、でも、いろいろ文句をいったけど、
とりあえず「ジャミロ色」がきっちり出てるところは評価してます。
今回のアルバムは、ちょっと聴けばどの曲でも「ジャミロの曲だ!」って
分かりますよね、JKの声を聴かなくても。
O:それはあるね。なんだろう? ヘンなベースのせいかな?
A:あとストリングスの使い方とか。
こういうのって、言ってみればオリジナリティだから、大事なことです。
ただ、マンネリに陥りがちなのも確かなわけで…
…サザン然り、ドリカム然り、オレペコ然り……。
O:その通り。
ところで#9の始まり、おかしくないか?
なぜか左チャンネルだけから始まって、途中からステレオになるけど、
その必然性が全然無い。
A:そうですね、これは僕も気になってました。ヘッドホンで聴いてたので。
ヘンていえば、ジャケット。これもなんかヘンですよね。
モノクロだから雰囲気でてるけど、カラーだったら多分カッコ悪いと思う。
O:魚眼レンズかなんかで撮ったのかな? この歪みがいいね。
A:アングルのせいか、ポーズもなんかヘン。
いわゆるジョジョポーズ。
O:バァーン! とか、ドッギューン! なんて音が欲しいとこだ。
A:ゴゴゴゴ……は合わないか。
ライナーノーツというか、中のブックレットが
JKの写真ばかりなのも気になりました。
アイドル並ですよね、この構成は。
O:女性ファンを意識して……なのか?
A:なんかまた不満になりますけど、
日本盤のボーナス・トラックの「Feels So Good」のKnee Deep Remix。
ちょっと安直じゃないかなあ。
単に4つ打ちにしただけ、みたいな。
O:僕は輸入盤で買ったんでわからんな。今度聴かせてよ。
A:いいですよ。
まぁ、まとまりなく僕が不満を言いつづけた感がありますが、
こんな感じでしょうか。
O:うっす。帰ってもう一回聴いてみるか。
A:僕は次作に期待、ということで。
帰って『A Funk Odyssey』聴こうっと…。
O:イヤミな奴だ……。
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