赤ちゃんのおられる方

なるほど。

この表現は、いろいろと配慮した言葉だったのですね。

 

赤ちゃんのおられる方  

京都市地下鉄でアナウンスがありました。

体の不自由な方、お年寄り、赤ちゃんのおられる方に優先席をお譲りください。

「赤ちゃんのおられる方」がなんとなく引っかかりませんか。これならイカツイ体育系の青年から「今は連れていないが、オレにも赤ちゃんはいるよ。今は家にいるけど。だから席を譲って」と突っ込まれたら、どう切り抜けるのでしょうか。
「赤ちゃんを抱いている方」ではどうでしょうか。やはり「抱いて」に対して「おんぶして」「肩車して」いる人はダメなのか、とツッコマレます。では「赤ちゃんを連れている方」では? これもダメですね。なぜかと言うと、これでは妊婦が該当しなくなります。妊婦のお腹には赤ちゃんがいるので、やはり、「赤ちゃんのおられる方」が妥当なのでしょうか。
 あなたの利用する電車・バスでは何とアナウンスしていますか?

 

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赤ちゃんと一緒に行動するとき、特に公共交通機関に乗るときは神経を使います。

突然ぐずって泣き出したり、楽しくなって騒ぎ出したりするからです。

学生の頃など、通学・通勤時間を細切れの勉強時間に充てていた頃は、こういう親子の姿を少し疎ましく思っていた時期もありましたが、自分も子どもをもったら変わりました。

育児は大変なんです。

 

だからまあ、こういう記事があるのもわかります。

子どもが騒いでいるときに、「これは当然の権利!」なんて思っている親なんていませんよ。特にこんなに「世間の目」が強い日本では。

 

 

いやあ、いい記事ですね、これ。そうそう、こういうことなんですよ。

みんな、順番なんですから。

子どもを持たない方、子どもとは縁のない方だって、ご自身が子どもだった時代があったはずです。そういう当たり前のことを考える想像力を使ってほしい。自責の念を込めてそう思います。

 

 

で、最後に、これは少しおもしろい記事を。

正攻法ではありませんが、これはこれでアリかなと。

 

赤ちゃんを連れて電車に乗るたびに困っていた。でも金髪にしたら格段に楽になった。

BuzzFeed News 2019, 7/19)

 

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・・・いや、まあ、話しかけてくれる人は好意で話しかけてくれてるんだと思いますけどね。母親として、こういうアクションもありかと。いろいろな人がいていいと思います、月並みなまとめですが。