名前は知っていましたが、どの植物のことなのか、正確に認識していませんでした。
宿らるる木
宿り木も宿らるる木も青葉みす天ケ瀬ダムの谷風受けて
(林菊代 京都新聞 )
宿り木は寄生木ともいわれ、ふつうに目にすることができます。この植物の学名「ヤドリギ」から「宿っている木」ととらえ、「宿られる木」も個別にとらえる。一対一の生きものとして、わが手につかみなおした歌人の識眼。
宿り木と宿らるる木は共存しているのでしょうか、それとも宿らるる木は迷惑しているのでしょうか。
ふるい落とそうとしているのでしょうか、それともしっかりつかまっていろよ、と言っているのでしょうか。
言葉を捉えなおすと新世界が開けます。
「ヤドリギ」って、この植物のことなんですか。
目にしたことあるような、ないような…。
このサイトによると、花言葉は、「困難に打ち克つ」「克服」「忍耐」、そして「キスしてください」だとか……「キスしてください」!?
「困難に打ち克つ」「克服」「忍耐」は、常緑樹であるヤドリギが、氷雪の中でも葉の緑を保っていることに由来するのだとか。
また、「キスしてください」の花言葉は、現在でも有名な「クリスマスにヤドリギの下でキスをする」という風習にちなんでいる、とのこと。
「古代ヨーロッパのケルトという民族が、木々に寄生するヤドリギを見て、何か神聖なパワーがあると考え始めたことに由来しています」。なるほどねえ。