『ハラに染みるぜ！天才ジャズ本』安原顯 - Auggieの文化放談 −Auggie, at the corner of Third Street and Seventh Avenue at eight o’clock in the morning−

ずっと積読状態だった本にとうとう手を出した。

日記っぽくて中身少なそうなのに妙に分厚いので、読むことを敬遠していた。
だが、いい加減に本棚を整理する必要があったために速読。
予想通り、読むところは極めて少なかった。

オスカー・ペティフォードのエリントン・カバー集、
『Basically Duke』の存在と、これがベツレヘム・コレクションの復刻盤として再発されたこと、
それと、高柳昌行と阿部薫の『集団投射』『漸次投射』の存在を知ることが出来たのはよかった。

ちなみに、ヤスケンの2000年度のベストワンは『解体的交感』だったらしい。

あと面白かったこと。
2001年12月17日にヤスケンは村井康司氏から3枚のCDを借りたのだが、そのうちの1枚が『トウキョウ・ザヴィヌル・バッハ』だったこと。

ヤスケンは、自分の気に入らないことはすべて「クズ◯◯」と切り捨てて、説明やフォローは一切ない。
このパターン、読んでて苦しかったです。

ヤスケンのジャズ本、これから読む人いるのだろうか。