これは共感できる人とできない人がいると思うけど・・・。
さすがレコード人の考えることは一般人とは違うなあ。
ぼくは散歩と雑学が好きだった。 小西康陽のコラム1993-2008
- 作者: 小西康陽
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2008/03/07
- メディア: 単行本
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正直、iTunes Music Storeのシステムには、いろんな不満はあります。一番の不満はね、「廃盤」というものが無いこと。「期間限定発売」とか、ボーナス・トラック付きの盤は売り切れたとか、そういうことが出来ない。一度リリースしてしまうと、それは永久にカタログに残る。じつは、その「永久」という謳い文句自体が、もう欺瞞なんですけどね。なぜなら、たぶん、もっと新しいシステムが出来たら、アップルは過去のカタログを捨てると思うから。でも今のところは、廃盤というシステムはありません、という姿勢を取っているんです。廃盤にならない音楽なんて、僕はおかしいと思う。
(「インタヴュー嫌い」 156頁(クイック・ジャパン 2006年4月))
これ、もう少し説明してほしかった。
エリック・ドルフィーの有名な言葉、
「あなたが耳にした音楽。それは宙に消えてしまい、とどめていることなどできない。」
"When you hear music, after it's over, it's gone in the air. You can never capture it again."
に通ずる意味なのか、それともレコード蒐集家としての希少盤への愛情からくるものなのか。
すごく深い言葉のようにも聞こえるし、ものすごく浅い言葉にも聞こえるのである。
LAST DATE ラスト・デイト [12" Analog LP Record]
- アーティスト: ERIC DOLPHY エリック・ドルフィー,-
- 出版社/メーカー: 日本フォノグラム
- 発売日: 1984
- メディア: LP Record
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