- 作者: ウィリアム・ゴールディング,William Golding,平井正穂
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1975/03/30
- メディア: 文庫
- 購入: 37人 クリック: 711回
- この商品を含むブログ (161件) を見る
今月は、「これまで読んだフリをしていただけの本を実際に読む月間」で、ウィリアム・ゴールディング『蠅の王』とオールディス『地球の長い午後』を読む。前者は、無人島に残されたガキどもが、だんだん殺し合いを始める話なんでしょ?(なんかのドキュメンタリーでそう言ってた) 後者は人類衰退後に植物が支配する地球で、アミガサダケが人間に寄生して脳になる話なんでしょ?(吾妻ひでおの漫画で読んで知っていた)。でもそろそろ読んでおくかと思って。
実際に読んでみると、ゴールディングは上のまとめ以上のものはまったくなくて、とてもつまらない。書き方よりテーマ性だけで成立している話で、書き方にあまりすごさが感じられない。主題がわかってしまうともう読む価値はあまりない感じ。高校生くらいが読むとちょうどいいんじゃないかな。もっと早く読めば良かったと、すこし後悔する。でもたぶんこの先ゴールディングのほかの本は読まないだろう。
でも、わたしは山形浩生ほど酷評するつもりはない。
古典的だけど、単純に比喩的な描写とか楽しめた。
(少年たちが屠った豚の頭にたかったハエが象徴的な悪魔=ベルゼブブになるところとか)。
小説を読むのが久しぶりだったせいか、素直に楽しめた。
…でも、わたしもゴールディングの他の作品はあえて読まないかも。
平井正穂の訳はよかった。
- 作者: ウィリアム・ゴールディング,William Golding,平井正穂
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1975/03/30
- メディア: 文庫
- 購入: 37人 クリック: 711回
- この商品を含むブログ (161件) を見る