『DOG-FOOD』、監督田辺誠一、1999年

偶然中古店で出会い、破格の値段だったので購入。
田辺誠一は、大塚寧々と結婚したときは勝手に嫉妬していたが、
『HUSH!』を観て以来ずっとファン。
約三十の嘘』もよかったし、安心して観てられる役者の一人です。


なので、わりと期待して観たんだけど…期待していたほどではなかった。
むやみに長くせず、47分という時間でまとめる姿勢には好感がもてるし、
言葉で語ろうとせずに映像で語ろうとする姿勢も評価できる。

一組の夫婦がいる。
夫に愛する女がいることがわかった時、
妻は家を出て行った。
その後に残されたのは彼と犬。
ベトナムへの赴任を前にして、彼は自分の思いや感情を持て余し、
目の前で生きている犬とさえ、どう接したらいいのかわからない。
砂のように流れる時間。
無為な生活の中で、
彼は突然自分の犬がトラックに飛び込んだという知らせを受けた。

プロットも面白そうなんだけどな…。
結局、男女間のすれ違いと
それに伴う喪失感というテーマにそれほど共感をもてなかったこと、
そして全編に漂う芸術臭が気になったのが
いまひとつ楽しめなかった理由か。


ただ、『TRICK』でおなじみの
ジャーミー君の出演は面白かったけどね。

ドッグ・フード [VHS]

ドッグ・フード [VHS]