タモリさん、今と昔とではずいぶん評価が違うのでしょうね。
「デビュー当時は、いまの『江頭2:50』の芸人枠だったよ、オレは」と、本人もよく言っているのを耳にします。
音か意か
鶴瓶 あの人(注:タモリのこと)テレビでときどき変なことをするんですよね。ぜんぜん関係ないことする。あれはね、意図的な計算なんですよ(・・・)自分のマンネリ化にどう対処していくかを考えてはる。すばらしい人です。」
小沢昭一 でも、テレビのそういう丁丁発止というのを、みんな知らないですよね。」
タモリの発するキャノンのコマーシャル「イキメワッカ サカモケケセマ ケッケマッカ」は「ナンセンスかげんでは『はっぱふみふみ』など足元にも近寄れない奇妙な趣向をこらしたCM」と向井敏は『虹を作る男たち』で言ったけれど、どうかしら。
「みじかびのきゃぷりてとればすぎちょびれすぎかきすらのはっぱふみふみ」は凡才には創れないけれど、タモリの真似ならなんとか即興でもできる、ヨウナキガスル。
この2つは同一の基準で比べるのはナンセンスだろう。前者は音を楽しむだけを目指し、後者は商品がなんであるかを示すため、意味を最低限に絞り込んでいるのだから。
巨泉さんのCM、言い伝えではよく聞きますが、実物を見たことがなかったので、ネットで調べたらありました。
懐かしのCM - パイロット - パイロットエリートS - 1969
ああ、たしかにおもしろいですね、これ。
めちゃくちゃなことを言っているようで、なんとなく意味も伝わって来ます。
うん、知性を感じます。
残念ながらタモリさんの方は見つけることができませんでした。
有名な「四ヶ国語麻雀」を見つけたので、このリンクを張っておきます。