言い当てる(『徒然草』延暦寺 明雲座主の話)

延暦寺は、「山」といったら「比叡山」にある、言わずとしれた仏教天台宗の寺ですね。滋賀県大津市坂本本町、標高848m。

 

 

言い当てる

延暦寺の明雲座主が

「自分に兵仗(へいじょう=武器)による被害の相がありはしないか」と人相見に尋ねた。

「あります」

「して、どのような」

「身分からしてそのような恐れがないはずなのに、そんなことを心配するのが前兆です」と人相見。

その予言通り、明雲座主は源義仲の乱で流れ矢に当たって亡くなった。  

(『徒然草』146段) 

 

すらすら読める徒然草 (講談社文庫)

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