先日、久しぶりにインテリな知己とあったとき、最近読んだ本を訊かれました。
えっと……『卵をめぐる祖父の戦争』を読んだのは先月だったから最近とは言えないなあ。
それに、この方は小説は読まないので、この本の素晴らしさを伝えにくい。
他には専門書ばかりで、胸を張って「読んだ!」といえる文化的な本はない!
その場では適当にごまかしてやり過ごしたのですが、家に帰ってから、そういえばトイレとかでこんな本読んでたなあ、というのを思い出しました。
備忘録として、挙げておきます。
フランスの極左のインテリによる政治パンフレット。
装丁、中のレイアウトがすごい。
「Anger is Power!」な主張。
怒りこそが政治を変えていく原動力なのだ!
とても90歳を超える人間の言葉とは思えない。
Rage Against Machine を思い出しました。
そうだよ、「好奇心が世界を広げ、怒りが世界を変える」んだ。。
ステファン・エセルには、こんなDVDもあったんですね。
これも観たい。
でも、これはアジテーション全開なのかな、やっぱり。
で、これは古本屋で衝動買いした本。
大体予想した通りの内容だったけど、灰色のページは実用的。
ビジネス本は、そればかり読んでても進歩ないけど、半年に数冊くらい読んでおくとちょうどいいです。
ここで紹介されてる本、恥ずかしながら未読のものもあったので積ん読。
読みやすい文章、達意の文章はいい文章の必要条件だが、「読まれる文章」を書くためには、小ネタやギャグ、クスリとする笑いの要素も大事なことを学んだ。
そういうの好きじゃなくてやらなかったけど、これも大事なことか。
ウケ狙いではなく、ユーモアの練習と思えば肯定できるし、これもまた自分の文章の読者として「読みたいこと」でもある。
そしてこれ。
ちょっと興味があったので読みました。
Gackt の言葉とか、おもしろかったので。
この本も読み物として面白かった。特に切り口や発想はギラギラしてる若者的でよかった。売れてるのもわかるけど、でも、深みがないなあ。
そして、本命はこれ。
プリズムペーパーバックス No.009 週刊ラサーン 《ローランド・カークの謎》 (Prhythm paperbacks no.9 Tatsun)
- 作者:林 建紀
- 発売日: 2009/02/24
- メディア: 単行本
再読しました。
ローランド・カークの通読できるデータ本。
データ参照本として素晴らしい本で、特にエリントンへの言及が多々あるのは嬉しい限り。しかし、次のステップが読みたくなる本でもある。
ムック形式ということもあり、既に絶版。
この本を買っておけたのは僥倖。たしか、出張先かどこかのコンビニで買ったのではなかったか。
この本は、研究者が論文を書くためのネタ帳みたいなもので、これを次の1冊が読みたいです。「今のところ、カークのエリントン探求は傑出した再現を生み出したものの志半ばに終わったと言わざるをえない」。そうなんですか。これで終わったのだとしたら残念です。
そして、今読み始めたのがこれ。
ちょっとわたしの仕事とも関係しそうな気がしてまして。
あ、このSTAY HOME期間中、妻と娘は『鋼の錬金術師』に没頭してました。娘はそれに加えて『少年アシベ』も。
娘よ、読んでほしい古典はまだまだあるぞ。『鬼滅の刃』のほかにも素晴らしい少年マンガはたくさんあるぞ。