視覚障害者にとってのセカンド・オピニオンとでもいいましょうか。
そういうものが必要な時代はいまより殺伐としていたのかもしれませんが、しかしそんな時代でもたくましく生きていく姿が力強く浮かび上がります。
猜疑心
古川柳から。
二タ所で読ませる座頭邪推なり
座頭は目が見えないから手紙を人に読んでもらう。一人だけでは信用できないから別の人にも読んでもらう。
健常者はそのあらわな猜疑心に眉を顰めるが、座頭にしてみれば、生き延びる智恵だ。しかし、一度生じた猜疑心は、人を地獄に落とすのも事実。