これ、意識したことありませんでした。
でも、似たようなことを実行している知人はいました。
エレベータの知恵
これはもう実践している方も多いと思いますが、映画やコンサートの会場へ行くエレベータに乗る時、気をつけることは、先頭に並ばないこと。エレベーターのいちばん奥になり、降りるのがいちばん後になるからです。
エレベータによる人混み対策の別の例。
超高層ビルでは会社の終業時間が違う。例えば17階は午後5時30分と言うように。全階同時だとエレベーターに乗る人がパニックになってしまうから。そんなことが米国映画ジャック・レモン主演『アパートの鍵貸します』の一場面にある。
冒頭の知人の話です。
大学受験であれ、資格試験であれ、大手の受験予備校にはたいてい自習室が設置されています。休日ともなれば、みな建物の外に列をつくって正門が開くのを待ち、オープンとともに自習室へとエレベータに乗り込みます。
このとき、自習室の目当ての席を確保したい彼は、いつも自習室フロアの一階下で降りました。一人だけ一階下で降り、急いで階段を駆け上がって自習室へ向かう。
彼の話では、エレベータの扉の開閉時間や、集団が動くときのゴタゴタを考慮すると、こうして階段を駆け上がった方が早いらしいです。
この方法で、彼はいつも目当ての席を確保できていました。
ただ、これは学生時代に陸上部だった彼だからできたことで、わたしの場合は集団のゴタゴタで移動した方が確実に自習室の席を確保できるような気がします。また、毎週の彼の行動を観察し、その利点を理解した人々が彼の行動を真似し、それによってタイムロスが増えたので必勝法ではなくなった、と嘆いていました。
集団が生まれたときは、少しの間立ち止まって、その集団との距離の取り方を考えてみてはいかがでしょうか。