バイアス用法

近くの学習塾のチラシです。勉強に身が入る季節のせいか、秋季講習の案内がよく入ってきます。志望校に合格した塾生の一言が一面に顔写真とともに掲載されています。その1枚に次がありました。

 

≪努力は結果につながる≫ 

 

これを茶化して、「そりゃあそうだろう。何にだって結果はあるのだ。良い結果か、悪い結果かは別にして。だから、努力してもしなくても『結果につながる』のだ」などと茶化してはいけません。

 

「結果」には2つの意味があることに気づきます。

  (1) ニュートラル用法:(例)良い結果、悪い結果

  (2) バイアス用法「良い結果」の意:

   (例)試合の結果を期待していてください。

      次回は必ず結果を出します。

 

(1)(2)の名称は便宜的につけたものですが、チラシの「結果」は(2)の用法です。 

 

学習塾といえば、関西の個別指導の学習塾「ゴールフリー」の名前の意味は、「ゴール(=目標)」は自由ですよ、自分で決めてください、ということから来てるとか。

これって無責任よね、裏を返せばウチは結果については責任を取りません、ということだから、と知人の方が仰っていました。少しひねくれた見方ですし、まさかそんな投げやりな指導はしないと思いますが、そういう考えもあるのか、と思いました。

 

ゴールフリーって、成基学園のグループなんですね。

 

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