うーん、現代ではこの言葉はほとんど耳にしませんね。
置きやがれ/起きやがれ
鮨屋で客二人が秋刀魚の塩焼きを注文した。握り鮨はいかがですかと店主に言われて、「この次に。いやあ、うまかったなあ」
その場に居合わせて池部良さんは父親がその場にいたら
「置きやがれ、鮨屋に何しに来やがったんだ」
とどなってお茶をぶっかけるだろうなと思ったそうだ。「勝手にしやがれ」くらいの意味か。池部良の本『そよ風ときにはつむじ風』、『江戸っ子の倅』にもある。
三船敏郎の映画『用心棒』に三船扮する用心棒となった浪人が悶着に片が付いて「おれも一杯やりたくなったぜ」と言うと、その雇い主が「おきやがれ」と、叩きつけるように言う。
江戸時代小説や古川柳にもでてくる。
おきゃアがれ宿下り宿をきたながり
おきゃアがれ下女ちり紙を口でとり