画像は勘弁してください。
ムカデ
あれほど多くの足を見事に操って歩くムカデに「見事な足さばきですね。足をこんがらせずに歩けるのはどう動かしているのですか」と尋ねたその瞬間に、ムカデは足をもつれさせてひっくり返ってしまった。
これは示唆に富む話だ。ふだん何気なくしている振舞、所作などは、どのようにすればそんなに自然に動けるのですか、と問われても、最初はこうしてその次にこうして…と説明できないことがほとんど。
教育テレビ『デザイン あ』でも、このことを教示するコーナーがあります。
「本のページをめくる」「椅子に座る」という簡単にみえる動作でも、これをロボットで再現しようとすると、おそろしくたくさんの量の「認知ー動作」のフィードバックが必要だとか。「なんやかんやありまして」というコーナーです。
あ、ムカデの漢字、「百足」は秀逸だと思いますが、これは英語の「centipede」をそのまま訳したもの。「そのまま」というのは、「centi-」はラテン語で「百」、「pede」は同じくラテン語で「足」を示すものだからです。「センチ」「ペディキュア」などで日本でも生きてますね。