手袋の形状・性質からいくと、たしかに「指切り」「指なし」なんです。
でも、使う立場から考えると、どうなんでしょう。
あと、障害がある方の立場から考えた場合とか。
指切り手袋
近くのDYI店のチラシに
「PUグローブ、指切りグローブ各色 298円」
と書いてあります。この「指切り」の意味は「ゆびきりげんまん」の「約束」ではもちろんなく、第2関節からの指先が手袋から出ているという意味です。普通の手袋では指先での細かな作業ができないので、その指先を切り取った手袋、それを指切りグローブと呼ぶのですが、穏やかではありませんね、作業道具が指切りとは。
そういえば大学入試センター試験で「足切り」という言葉が使われましたが、不適切だというのでそのうち「門前払い」になり、それも「2段階選抜」と言い換えられました。
指先のない手袋は、フィッシング、サイクリングでも使いますし、石屋寺内貫太郎さんちのおばあちゃんがこの手袋をしていましたっけ。
登山用品のモンベル mont・bellでこの手袋を何と呼んでいるが調べました。商品名には fingerless が使ってありました。英語でも fingerless gloves, fingerless mitts, fingerless mittensというようです。
「指切り」「指なし」よりもっと障害者に配慮したネーミングはないのでしょうか。発想を逆にして「指出し」が候補としてよいと思うのですが。
こういうやつですよね。
……これは少し特殊かも。
一般的には作業用として使われているのでしょうか。
これも「指切り」だ。
最近では、スマホ対応のものも増えています。
でも、男の子ならまっさきに連想するのはこのパターンのやつです。
まちがいない。
いずれにしても、名前は「指出し」がいいと思いますよ。
たしかに手袋の形状は「指なし」「指切り」なんですが、PC(Political Correctness)の観点からも、そして利用者の観点からもこちらのほうがわかりやすいと思うので。