こういうの、誰でも一度は考えますよね。
打ち出の小槌
何でも好きなものの振り出せる打ち出の小槌を手にいれたら、あなたは何を振り出しますか。正解は、桃太郎の家来になった猿の言葉。
「その打ち出の小槌から、幾つもまた打ち出の小槌を振り出せば、一度に何でも手に入る訳ですね」。
芥川龍之介はやはり鋭い。が、その猿を「欲の深い猿」と形容している。透徹した眼はどこまでも怖い。
こういうの、誰でも一度は考えます。
「願い事が3つ叶うなら」、「無人島に10冊本を持っていくなら」とか。
学生時代にわたしが友人とよくやったのは、「宇宙人に地球の音楽を伝えるときに選ぶ10枚の作品」。他愛のない、時間つぶしみたいな遊びですが、自分の好み・考え方の傾向とか、自分の人生の目的を考えてみる際に意外と効果的だったりします。
で、猿が言うような、こういう「無限に叶う願い事を増やす方法」を一度は思いついて、自分の欲深さに呆れたりします。
芥川龍之介作品はパブリックドメインなので、青空文庫で気軽に読めます。