(65/100) 『予告された殺人の記録』、G・ガルシア・マルケス、新潮文庫、1981



予告された殺人の記録 (新潮文庫)

予告された殺人の記録 (新潮文庫)



文庫カバーから。

町をあげての婚礼騒ぎの翌朝、充分すぎる犯行予告にもかかわらず、なぜ彼は滅多切りにされねばならなかったのか?閉鎖的な田舎町でほぼ三十年前に起きた幻想とも見紛う殺人事件。凝縮されたその時空間に、差別や妬み、憎悪といった民衆感情、崩壊寸前の共同体のメカニズムを複眼的に捉えつつ、モザイクの如く入り組んだ過去の重層を、哀しみと滑稽、郷愁をこめて録す、熟成の中篇。

以上、完全に備忘録です。