- 作者: 竹田青嗣
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1994/09/01
- メディア: 新書
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たぶん高校の頃に読んだ本。
思えば、わたしの「入門書から手堅くスタート」癖は
このころから始まったような気がする。
結局のところ、ニーチェという思想家は何をいいたかったのか、
というのはわたしにとって謎のままだ。
おそらく、ニーチェ自身もうまく整理できていなかったのではないか。
ニーチェ研究は、「その著作を精密に読み解く」というよりも、
「断片や遺稿をどう上手く料理するか」という傾向にあるように思う。
竹田青嗣のこの本は、薄めた「ポストモダン」ニーチェ。
特にドゥルーズによる解釈の影響が強い。
それを理解して読むなら有益か。
ただ、竹田青嗣のこの本は日本では結構影響力があって、
広末涼子が何かのインタビューで、
「この前、ニーチェを読んで落ち着きました」なんて言ってたけど、
それはこの本の影響なんだろうな。
わたし自身、この影響から逃れるのに苦労しました。