"The Red Notebook", Paul Auster, 2002, New Directions



The Red Notebook: True Stories (New Directions Paperback)

The Red Notebook: True Stories (New Directions Paperback)

今回の記事は、カテゴリーこそエリントンだけど、
あまりエリントンには関係ない。
ポール・オースターのエッセイのひとつに、
エリントンの曲に関係するものがある、程度のものだ。


エッセイのタイトルは、
ずばり”It Don’t Mean A Thing If It Ain’t Got That Swing”。
オースターの”The Red Notebook”に収録されている
(邦訳は『トゥルー・ストーリーズ』)。
この本を手にとったのは、職場の近くの書店で洋書セールをやっていたから。
オースターのこの本は、洋書にしては破格の500円くらいで売っていたように思う。
オースターは普通に好きなので手にとったところ、なんと表紙がエリントン。
「どういうこと?」と思って目次を見て、この短編と出会った、という次第である。


短編自体はどうってことはない内容。
娘が発表会かなんかで音楽に合わせて踊ることになってたけど、
その音楽にエリントンの”It Don’t Mean A Thing…”をかけたら、
親のひいき目を度外視しても、すばらしい踊りを踊った。
その後、友人の詩人から本が送られてきて、
なぜかその本に、
”It Don’t Mean A Thing If It Ain’t Got That Swing”とだけ書かれた
メモが挟まっていた。
奇妙な偶然の一致というのは、現実でもよくあるものだ、とかそんな感じ。
オースターが偶然を重要視しているのは、その小説を読めば一目瞭然のこと。


これだけでは詰まらないので、オースターとエリントンの関係を調べたけど、
短時間調べただけではちょっと見つからなかった。
以上、覚書として。

トゥルー・ストーリーズ (新潮文庫)

トゥルー・ストーリーズ (新潮文庫)