『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』、キングスレイ・ウォード、新潮文庫、1985

ふと立ち寄った古本屋で100円で購入。
なぜわざわざ手に取ったのか、その理由はよくおぼえていないが、
もしかしたらちょっと疲れていたのかもしれない。
また、「ベストセラーはブームが去った後に100円で購入」ということにしているので、
このルールに従ったのかも。


本自体は、タイトルどおり父親が実の息子にビジネスのコツや、
「社会で働く」ということについて、軽い語り口でアドバイスする内容。
非常に読みやすく、これは確かにヒットする要素に満ちている。

中でも、

仕事に喜びを見出すためには、3つのことが必要である。
適性がなければならない。
やりすぎてはならない。
そして、達成感がなければならない。

というのには納得した。

全体的に軽く読め、共感できるところも多かったが、特に書き記す必要はないだろう。
こういうビジネス啓発本で述べられてることは当たり前のことが多い。
要は、正論が形を変えてキャッチーに述べられているだけだと思う。

そんな中で、ちょっとグッときた言葉。

「…やがて、君は目覚めても私は目覚めない朝が来る。」

それがこの一連の手紙を書く理由だ、ということなんだけど、これは切ないな…。


そんなのわかってるけど、言って欲しくないのです。

ビジネスマンの父より息子への30通の手紙    新潮文庫

ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 新潮文庫