『またたび浴びたタマ』、村上春樹、文藝春秋

海辺のカフカ』を読んでハルキづいたので、
近所のブックオフのセールで何冊かハルキ本を購入。
言葉遊びの本で、50音全ての文字で始まる回文が収められている。
特に何も述べる必要もない本だと思うけど、
楽しい本であることは確か。
いくつか面白かったのを引いておく。

心はマルクス、くるまはロココ

そうよ、私したわよ。……嘘。

値段足したんだね。

メモで<陰部>、文意で揉め

裸体が渋い武士がいたら

レオはレオ、俺は俺。

前に「宇津井健氏は神経痛」ってのを
どこかで聞いて感心したおぼえがあるけど、
この本に収められているものにも感心した。
……まあ、アホなこと考えるなあ、と。
なかにはかなり強引なものもあるけど
面白かったので連れに薦めたところ、
なんでも『包みが三つ』という
全て回文で構成された絵本があり、
それには遠く及ばない、とのこと。
残念。

またたび浴びたタマ

またたび浴びたタマ