『戦場のピアニスト』を観た。
ナチスの台頭は色々な視点から描かれるが、
このフィルムの視点はポーランドという立場。
ポーランドにおけるレジスタンスの活動も描かれており、
その点では興味深かった。
ポーランドのユダヤ人で、ショパン弾きのピアニスト。
何といっても、このフィルムのヒットの要因は主人公の設定だろう。
原作は主人公の自伝だが、
これを映画化する、と決定した時点で
ある程度の成功は約束されているようなものだ。
内容としては、ピアニストものにありがちな過度な耽美性に陥ることなく、
かといってマイノリティの立場から
ファシズムへの強力な怨恨を込めるでもなく、
淡々と物語は進んでいく。
その点が、このフィルムを上品な佳作たらしめているが、
逆に、ある種の物足りなさを感じてしまうのも事実だ。
やはりポーランド人にとってショパンは特別な作曲家なのだろうか。
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