山形浩生が大絶賛の『リバーズ・エッジ』を読む。
評価されているのは知っていたけど、
岡崎京子は10年以上前に『ジオラマボーイ・パノラマガール』を読んで、
いまひとつピンとこなかったので他の作品を読んだことはなかった。
『リバーズ・エッジ』を読んで、
岡崎京子を読まなかったのは失敗だったかなあ、と思った。
山形氏のレビューは自身認めているように少々感傷的で、
この作品を上手に分析できているとは言い難いけど、
氏がどれくらいこの作品に心を動かされたのか、は伝わってくる。
「死」と「生」(そして、よくあるようにこれは「性」でもある)の関係、
希薄な現実感の描き方など、
題材としては90年代初頭の社会の典型的なものが選ばれているが、
物語の提示の仕方や、この作品がもつ世界観に強く共感できる。
単に「語り口が上手い」というだけで済ませてしまってはいけないように
思うのだけれど、今は上手く言葉が出てこないので、
とりあえず、読んだ、ということのみ記しておく。
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同じように『不思議な少年』(4)についても記録のみ。
『柳沢教授〜』の一巻目をあまり面白いと思えなかったため、
山下和美は敬遠していたのだが、
「巻が進むにつれ面白くなる」という友人の薦めにより
親しむようになる。
友人は正しかった。
『ダ・ヴィンチ』なんかで大絶賛されているこの連作、大好き。
『リバーズ・エッジ』にしても『不思議な少年』にしても、
こういう佳作を小説でも読みたいんだけど
なかなかめぐり合えない。
ぼくの勉強不足というのもあるんだろうけど、
全体的に小説よりも漫画の方に勢いを感じるなあ。
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…人類最大にして最強の敵、「めんどくさい」にうち勝ち、
立派な大人になりたいな〜
はっきりいって、こういうこと言えるのって贅沢だと思うよ。
全然問題意識を共有できないな、少なくともこの描き方では。
ぼくはギャグ漫画とかお笑いについてあれこれ述べる気はないけど、
ぼくらの世代にとって『稲中』は特別なギャグ漫画ので、
古谷実には頑張って欲しい。
笑いの質は全然違うと思うけど、
その処女作が圧倒的に面白かったために苦労している、という意味で
古谷実はうすた京介に重なってしまうのだ。
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