『ジョニー・イングリッシュ』、監督ピーター・ハウイット*1

『Mr.ビーン』のローワン・アトキンソン主演の007・パロディもの。
ローワン・アトキンソンにも007にも特に興味はないけど
(『Mr.ビーン』も観たことない)、
友人のすすめでみてみた。


けど……いまひとつだな。
基本的にこの映画の笑いは「ドタバタ」だけ。
だからすぐに飽きるし、
そもそもぼくはあまりドタバタはあまり好きじゃないんだよね。
ライオンみたいな髪型のジョン・マルコヴィッチや、
ナタリー・インブルーリアが出てるからちょっと期待してたけど、
単に出てるだけ。
話題性以上のものは何もない。
ジョン・マルコヴィッチはこの髪型だと
 ティム・ロビンスみたいで意外と童顔。
 ナタリー・インブルーリアは、
 女優業は止めて音楽活動に専念してください。
 1stの『レフト・オブ・ミドル』はよかったよ!*1


こうしてみると、『オースティン・パワーズ』の完成度の高さがわかる。
「しょーもない下ネタ映画」と思われてるけど、
結構色々な笑いが入ってる映画だ。
ドタバタあり、言葉遊びあり、
音楽ネタあり(Dr.イーヴルの息子の登場音楽が
「いかにも」なグランジなのには笑った!)、
映像ネタあり(マイク・マイヤーズの1人2役、
ローラーで轢き殺されるシーンにパン生地?を
棒で伸ばすシーンをかぶせる演出など)、
モンティ・パイソンオフ・ビートな笑いあり。
あと、マイク・マイヤーズのムダなエネルギーってのは
みてるだけで楽しい
(これはジム・キャリー竹中直人も同じ。
 多分これらの人は皆サービス精神がありすぎるんだろう)。


映画ガイドなんかには『オースティン・パワーズ』は
『ジョニー・イングリッシュ』と同じジャンルで
紹介されることもあるかと思うけど、笑いの質は全然違う。


『ジョニー・イングリッシュ』で唯一面白かったのは、
スシ・レストランで

アナタノ ムスメタチニ チイサナチンチンガ ツイテマスヨウニ

といって乾杯するところ。
これ、思わず笑っちゃったけど、サイテーな下ネタだ。
今度どこかで使おう。


*1:いま気づいたけど、『レフト・オブ・ミドル』っていわゆる政治的な「ちょい左」ってこと?