『グレン・グールド エクスタシス』

グレン・グールドのドキュメンタリー・フィルム。
グールドの死後に作られたもので、グールドのインタビュー、演奏の映像と、
批評家・友人達のグールドについてのインタビューで構成されている。


大げさに飾り立ててうそ臭い物語形式になってないのはいいけど、
どうも中途半端な印象を受ける。
周囲の人々のインタビューが多すぎるのでは。
(ジャン=ジャック・ナティエをみれたのはよかったけど。)
グールドの演奏とインタビューを中心に据えた方がよかったのでは。


でも、数少ないグールド自身のコメントは面白かった。
特にモーツァルトについてのもの。

モーツァルトは私の演奏を嫌がるだろう。
しかし、演奏者は強い信念を持たなければならない。
作曲家さえ考えなかった新解釈の可能性を信じるべきだ。

いいね。こういうの大好き。
あと、グールドは「音楽の無形性」についてコメントしてるみたいだけど、
これはよくわからなかった。
著作を読め、ということか。
グールドのエッセイ・著作は結構ぶっ飛んでるみたいなので、
楽しみでもあり、怖くもあり……。


グレン・グールド エクスタシス [DVD]

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