『ビートルズで英語を学ぼう』、林育男、講談社文庫、1984年

あまり否定的なことは言いたくないのだが、備忘録として記しておこう。


題名通り、ビートルズの歌詞や発言、
ビートルズのメンバーのソロ活動の音楽の歌詞の英語を教材に、
英語を学ぼう、という本である。


何かの足しになれば、と思い読んでみたのだが、
足しになるものはほとんどなかった。


ビートルズの音楽的な解説は面白いところは無いし
(なんとロックンロール的なところしか評価していないのだ!
 しかもその言葉が「ノリのよい」という言葉…)、
社会的な面も底の浅いものだ。
林が個人的に強く影響を受けたのはわかるが、
典型的な団塊世代の呟き、という気がしてしまう。
経歴の「英語塾を続けている」のも、この世代の典型ではないか。


まぁ、以上のような「食いたり無さ」は、
英語嫌いな学生のために、英語に興味を持たせるために
あえて視点を低く書いているせいかもしれないが、
私には得るものがほとんど無かった、と記しておく。

ビートルズで英語を学ぼう (講談社文庫)

ビートルズで英語を学ぼう (講談社文庫)